服部純也(事件当時29歳・逮捕当時30歳)は2002年1月22日夜、帰宅途中に偶然鉢合わせした通りすがりの被害者・女子短大生A(当時19歳)を拉致・強姦した上、「覚醒剤を打つのに邪魔になった」という理由から被害者の殺害を決意し、翌23日未明に三島市の山中を通る市道路肩にて被害者Aに生きたまま灯油をかけて焼き殺した[25]。

最高裁判所から1983年に永山則夫連続射殺事件の上告審判決において死刑適用基準を示した傍論「永山基準」が示されて以降では、殺害された被害者数が1人で、かつ経済的利欲目的ではない殺人事件の刑事裁判において、殺人で服役した前科のなかった被告人に死刑判決が言い渡された事例は異例で[19][20][26]、最高裁でその死刑判決が支持されて確定した事例も極めて特異なものだった[21]。