星歌「何見てんだお前ら」虹夏「結束バンドのメイド服姿だよー」
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星歌「は？何だそれ」
虹夏「こないだぼっちちゃん達の高校の文化祭行った時にさ、メイド喫茶やっててそこでみんなで着たんだ」
星歌「なんだよそりゃ、今の高校の文化祭ってそんなことすんのか」
リョウ「メイド服着るだけじゃなくて、ちゃんとメイドとしても働いた」
喜多「あーあの時は、リョウ先輩たちのメイド服姿もみれて、最高でしたね」
星歌「あーそ、まあよくわかんないしどーでもいいけど、……」
星歌「あ、けどメイド服ってなに？もしかしてぼっちちゃんも着たっての？」
虹夏「え？そりゃそうだよ、だってメイド喫茶って、ぼっちちゃんのクラスの催し物だったんだもん」
星歌「……へー」 虹夏「ほら、おねえちゃん、スマホで撮った私たちの写真みてよ！わたしに、リョウに、喜多ちゃんにー」
虹夏「ぼっちちゃんのメイド姿っ」
星歌「……へー」 星歌「って、んなもんどうでもいいから、遊んでないでお前らとっとと仕事しろっ、ったく」
虹夏「はいはい、わかりましたよ、ほら、皆行こっか」
リョウ「だるいけど仕方ない、ってあれ、ぼっちは今日バイト休みだっけ？」
喜多「ここのところ補習があって放課後空いてないらしいんですよ。バイト入れる日も少し遅れるって…」
虹夏「あーそういえば、そういうこと言ってたっけなー」
星歌「…」
星歌「あー、虹夏ちょっと待って」
虹夏「え？」 星歌「あーあのさ。さっきのメイド服の皆の画像。わたしのスマホにも送ってくんない？」
虹夏「へ…？」
虹夏「え？何々？お姉ちゃん。どしたの急に？どういう風の吹きまわし」
星歌「い、いや、別に…まあ、お前らがそういう衣装着てんの、なんか新鮮で笑えるし、その…、まあ、いい機会だし、データくらいもらっておいてやろうかなって」
虹夏「何よそれ、気持ち悪いなあ…、まあ別にいいけど。…はい送っといたよ」
星歌「ああ…、あんがと」
虹夏「よーし、それじゃ、みんなバイトがんばろー」
喜多「はーい」
リョウ「あーメンドイ…」
星歌「（…）」 後日
星歌「……」
星歌「……ふふ」
PA「あらあ？何やらうれしそうですねぇー」
星歌「っ…！！？？お、お前っ、い、いつの間にっ、い、いつからそこいたんだよっ」
PA「今来たところですよぉ、けどどうしたんですか？スマホで何みてたんです？」
星歌「っ…！」 ……
PA「へー、高校の文化祭で…、みなさんのメイド服姿かわいらしーですねー」
PA「JKのメイドコスみながらニヤニヤしてたんですね、店長で意外にヤバい人ですね」
星歌「う、うるさいな誤解だよ、誤解っ！ニヤニヤなんてしてないしっ！！わ、わたしは、その、た、ただ、アイツらがこういう服着てるのがおかしくて笑ってただけで…」
PA「えーそうですかあ？全然そういうニュアンスの笑みじゃなかったですけど」
星歌「あーもういいだろどうだって…それより、人のスマホ早く返せよ」
PA「いいじゃないですか、もうちょっと画像データみせてくださいよ」
星歌「あーそ、勝手にしろ」 PA「ふーん…しかしみなさん、よく取れてますね、喜多さんに、虹夏さん、ほんと良く似合ってますよね」
星歌「あーそうだな」
PA「リョウさんは…あら、執事風の衣装でこちらもかっこいい感じで素敵」
星歌「まあ、アイツは中性的な顔立ちしてるし、そういうの似合うっちゃ似合うよな」
PA「それと…、あらあらあら…」
星歌「…」
PA「後藤さんって、ほんとこういう甘い服似合いますねー」 星歌「う、うん…？そう？あんま真剣に見てなかったけど…、そういえば、ぼっちちゃんは…そういうとこあるのかな、そう言われればそうかな、うん」
PA「ほんと、後藤さんって、見た目はそこらのアイドルより可愛いですよね、それに意外と…、へえ…案外着やせするタイプなんですねえ」
星歌「うん、うん…まあ…、そこも、なんていうか…そういうとこあるかな…」
PA「うん、ほんと似合ってますよ、店長がこの後藤さんのメイド服写真を待ち受け画像にする気持ちもわかりますねー」
星歌「うん、まあ…そういうところも…、はああああ！！？？」 星歌「お、おま、何、何言ってんの、おいっ！？」
PA「ごめんなさい、押し間違って、スマホの待ち受け画面にしちゃいましたー、あーけどこれやばいですよ店長。こんなの見られたら、店長の推しの子、バレちゃって普段のイメージ崩れちゃいますよ」
PA「ただでさえ店長、最近は後藤さんに対する扱いが他の子と違うのバレバレですし気をつけないとっ…痛いっ！何するんですかっ」
星歌「う、うううっさい、良いから返せ私のスマホっ！！」
PA「ちょ、や、やめてください、無理やり奪おうとしないでくださいっ、あっちょっ！た、倒れちゃっ…きゃああ！」 星歌「どわああっ！！」
星歌「あいててて、バカ…何やってんだよ、こけちゃったじゃん…っ」
PA「もう、店長が押すからですよ…」
星歌「あーもう、いいから早くスマホ返せよ」
PA「はいはい…、ってあれ？スマホがない…、すみません、倒れた拍子に床に落としちゃったみたいで」
星歌「はあ？何やってんだよ、ええと、私のスマホスマホ」
ぼっち「あ、あの…おつかれさまです…」
星歌「！！？？」 ぼっち「すみません、きょ、今日は補習で遅れちゃって…、あ、あれ、そこの床に落ちてるスマホ、店長さんのじゃあ」
星歌「あ、あ…」
ぼっち「ご、ごめんなさい、わ、わたし気が利かないで、落としちゃったんですよね、す、すぐに拾いま…う痛たたたたたあああっ！！」ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ
ぼっち「ええええ！？あ、あ、あの、店長さっ…、う、腕…、腕いた、いたいですっ、けど！？？」
星歌「あ、あ、お、お願いだからぼっちちゃん…、わたしのスマホ…指一本振れないでもらえるかな…いやマジでお願いですから…」ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ
ぼっち「ひいいっ！？あばばばばばば…ご、ごめんな、ひゃい…」 ぼっち「すみません、きょ、今日は補習で遅れちゃって…、あ、あれ、そこの床に落ちてるスマホ、店長さんのじゃあ」
星歌「あ、あ…」
ぼっち「ご、ごめんなさい、わ、わたし気が利かないで、落としちゃったんですよね、す、すぐに拾いま…う痛たたたたたあああっ！！」ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ
ぼっち「ええええ！？あ、あ、あの、店長さっ…、う、腕…、腕いた、いたいですっ、けど！？？」
星歌「あ、あ、お、お願いだからぼっちちゃん…、わたしのスマホ…指一本振れないでもらえるかな…いやマジでお願いですから…」ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ
ぼっち「ひいいっ！？あばばばばばば…ご、ごめんな、ひゃい…」 ………
星歌「ああ…（やってしまった…）」
ＰＡ「あーあ、後藤さん可哀そうですね、なんにも悪くないのに…ほら、店長も元気出してくださいよ。きっと、ちゃんと話せば誤解はとけると思いますよ？」
星歌「うっさい…」
ＰＡ「それと店長も、その好きな子に全然素直になれないツンデレ系女子中学生みたいなノリ、そろそろやめてくださいよ。正直、その年齢でそれやられてもさっぱり可愛くないですし、むしろかなり痛い感じでちょっとマジで引…、あいたあっ！」
星歌「いやうっさいっていってんだろ、バーカバーカぁ！！」
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