この国の自動車に対する課税は、すでに常軌を逸している。
日本自動車連盟(JAF)の「現在の自動車税制」(2022年度、エコカー減税等対象車および特例車除く)によれば、

・自動車税(購入/環境性能割)
・自動車税(保有/種別割)
・自動車重量税
・ガソリン税(揮発油税+地方揮発油税)

と、1台の車にこれだけ課税されている。
またこれに消費税が加わる状態で、いわゆる「Tax on Tax」の二重課税が野放しとなっている。
これにもし、走行距離税が実現しようものなら、

・買って税金
・持って税金
・乗って税金
・走って税金
・古くて税金

という、三重苦ならぬ五重苦、いやそれ以上の苦渋を日本のドライバーは強いられることとなる。

マイカーを持っていないから関係ない――とはならない。
走行距離に課税されるなら、ありとあらゆる物流においても、
そのコストは顧客に直接的、あるいは間接的に転嫁されるだろう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/aa44b9de97b8728f4133f86f735608106d35d416