イギリスでは北アフリカからの熱波で観測史上初めて気温が40度を超えました。前代未聞の事態はフランスのパリでも起きています。エアコン普及率が約2割なのに気温は、40℃超え。暑さ対策はもう限界です。

 どんなに暑くてもスイッチを押せば…ひんやり。

 そんな常識が、通用しない国があります。

 パリに駐在する宇野カメラマン。自宅は窓が開いた状態。
 
 19日、フランスでは各地で最高気温が40℃を超えましたが…。

 宇野カメラマンの自宅では扇風機で暑さをしのいでいました。

 エアコンが買えない…。わけではありません。

 例えば19日、パリ市内の公園。ニューヨークから来た女性に話を聞くと…。

 普段はニューヨークで暮らす女性:「公園は唯一の暑さからの逃げ場です。市内にはエアコンがそれほど多くないので」

 パリの7月の平均最高気温は25.7℃。このため、エアコンは普及せず、ヨーロッパ全体でも、「設置率は2割ほど」とするデータもあります。

 そんななか、騒動も。

 パリとベルギーのブリュッセルを結ぶ鉄道。19日、乗客がドアをこじ開け、たたき始めました。

 この前後、列車は4時間にわたり停車。エアコンも効かず、乗客が暴れたとみられます。

 停車の原因は不明なものの、ヨーロッパではこの日、熱波でレールが変形するなどし、あちこちで、遅延などが発生しました。

 19日、イングランド地方では、最高気温が40.3℃を記録。平均最高気温が21.2℃なので「ほぼ倍」の暑さです。

 ロンドンの住宅街ではこの夏、火災が頻発しているといいます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/cdc796789c197eab47d24ab5c69f4bbc5930754e