山口県周防大島町浮島の漁業者が22日、全長3・5メートルのホオジロザメを捕まえた。同町のなぎさ水族館によると、瀬戸内海での捕獲は珍しいという。

 捕獲されたのは、浮島北の沖合。中村忠嘉さん(53)が午前1時ごろ、父親とサワラ漁の刺し網を巻き上げていたところ、サメが網に絡まっていた。まだ生きていたため、網ごと船に縛り帰港したところ、死んでいた。

 連絡を受けた同水族館の内田博陽学芸員(38)が、水族館に持ち帰り、個体を調べた後、野外に展示した。内田学芸員によると、ホオジロザメは日本近海にもおり、獲物を追って瀬戸内海に迷い込んだ可能性があるという。また、絶滅危惧種に分類されるほど世界的に個体数が減っており「瀬戸内海で捕獲されたのは驚き」と話している。

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