0001以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2024/03/09(土) 21:21:21.657ID:JipqMIBO0そう言ってけらけらと笑う少女。日々のストレスに耐えかね、名も知らぬ土地を、あの世界から逃げるように彷徨っていた俺には、その笑顔がうらやましく思えた。
ヒロイン「どうしてここへ?」
「いや・・・ちょっと旅をしてて」
ヒロイン「そうなの?楽しそう」
彼女の目がまぶしい。単に嫌になって逃げたんだ、とは到底言えそうもない。
ヒロイン「もし時間があるなら、おすすめの場所を教えてあげる」
「いいのか?」
ヒロイン「うん、私もお気に入りの場所なの。着いてきて!」
そういうとすぐに駆け出してしまった。その背中を追うように俺も走り出す。そういえば走るのさえ久しぶりだ。最近は歩いてばかりだった。一体いつから俺は、走るのをやめたんだろう・・・。