白石市の観光施設「宮城蔵王キツネ村」では、処理水放出が始まった24日の夜から嫌がらせ電話が続いている。いずれも中国の国番号「86」で始まる番号からで、中国語のため何を言っているか分からないが、日本語で「バカ」「死ね」などの暴言も吐かれたという。

 25、26日には1分間隔で電話が鳴る時間帯もあり、嫌がらせ電話は28日までに100件超に上った。86からの着信には応答しないようにしたが、業務に支障が出ているとして、27日には白石署に被害届を出した。

 同施設は、6種類のキツネ100匹ほどを放し飼いにしており、来場者はキツネに触れたり、記念撮影したりできる。SNSで海外に広まり、アジアや欧州などからの来場者も多い。女性スタッフは「中国人の観光客も多いだけに非常に残念。ここに電話してきても何にもならないのに……。早く収まってほしい」とこぼした。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230829-OYT1T50106/?from=smtnews