その生徒は毎日いじめられていた
性格は優しく、見た目も悪くない
いじめられる原因は多分誰にもわからない
たまたまそのターゲットになってしまったんだ

その子は家でも虐待を受けていた
家で咳をするだけで父親に殴られるらしい

彼は言った
もう死にたい、こんなのいつまで続くんだと
もちろん俺は生きろと言ったが、今まで何もしてやれなかった俺がこんな無責任な言葉をかけるのはおかしいと後悔した
だが相談に乗っているうちに生徒は少しは気が楽になったようだ
嘆いてた彼の顔から笑顔が見え始めた