5レス分くらいの小説書いたから読んで!
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
私は猫であり、名前をたくさん持っている。それは私が定住を持たないことを意味する。
「おやおや、また君か。君は随分信心深いのだな」
私が真っ赤な鳥居をくぐると、いつものように巫女の娘が話しかけてきた。
こいつはいつも境内を竹ぼうきで掃いていたり、本殿の雑巾がけなどをしている。きっと綺麗好きなのだろう。
私を見つけると「うりうり」と言いながら頭を撫でたりわき腹を両手でわしゃわしゃしてきたりする。
尻尾の付け根を撫でられると尻尾がぴーんと立ってしまうのでやめて欲しい。
「あ、そうだったそうだった」
巫女の娘は何かに気付いたように突然向こうの方へとてとてと走って行ってしまった。
私は気にせずいつものようにお地蔵様のところへ向かう。特に何かを祈りたいわけではない。
ここには新鮮な飲料水とお供え物があるからだ。
「ごめんよ。今日の分を水受けに入れるのを忘れていた」
戻ってきた巫女の娘の手には水がなみなみと入ったひしゃくが握られている。それを地蔵の前の水受けに注ぎ込んだ。
私はそれをぺろぺろと舐める。今日は暑いので少々喉が渇いていた。一心不乱に舐める。
巫女の娘はそれをいつものようににこにことしながら眺めている。猫が水を飲む姿というのはそんなに面白いものなのだろうか。
猫である私には分からない。 「これは君には少し難しいだろうから私が剥いてあげよう」
そう言ってお供えのお饅頭の包みをぺりぺりと剥がす。剥がし終えると包装紙を綺麗に畳んで巫女装束の袖の下に押し込んでいた。
そしてお饅頭をふたつに割るのだが、この娘は不器用でいけない。
大抵綺麗に半分にはならず、六分四分なら良い方、悪いと七分三分、もっとひどいと八分二分になることもある。
そして今日はもっとひどい日であった。巫女の娘はふたつになったお饅頭を見比べ、大きい方を口に放り込み、満面の笑みをこぼす。
「こっちは君にあげよう」
巫女の娘はしゃがみ込んで私に小さい破片を差し出した。私は餡子が申し訳程度についた饅頭に生地にがっつく。
普通なら世の不平に文句をつけるところではあるが、私は大人なので何も言わない。
私の年齢は3歳とはいえ人間に換算すればもう立派に成人を迎えている歳である。
この娘は私の5倍ほどは生きていそうだがまだまだ子供だ。食べ盛りなのだから好きなだけ食べさせてやるのが良かろう。
食べ終わり、ふと視線を上げると、巫女の娘はしゃがんだまま顔だけを背け虚空を睨みつけていた。
反射的に私もそちらへと視線を移す。饅頭に夢中で気が付かなかったが、微かに瘴気が漂っているのが分かる。
私の自慢の髭がひくひくと反応した。そして甘い匂いの未だ残る巫女の娘の指先をぺろぺろと舐めた。 「さて、鬼が出るか蛇が出るか」
巫女の娘は竹ぼうきを両手で持ち直した。こいつは神社の人間だけあって妖怪や物の怪の類いを祓う力を持っている。
私も過去に何度か助けられたことがあるのでなかなか力は強そうだ。まだまだ未熟だと当人は言っているけど。
巫女の娘が竹ぼうきを強く握りしめ、息を飲んだ。緊張がこちらにまで伝わってくる。これはそんなに強い妖怪なのだろうか?
一瞬の静寂の後、ひゅーどろんという間抜けな音と共に人間の子供が現れた。巫女の娘よりも遥かに年下であろう。
真っ白い髪で頭の上に私のような耳がついている。それがこちらの様子を窺うようにぴょこぴょこと跳ねる。
「なんだお前か。あまり驚かせるな」
「なんだとはなんじゃ。せっかくわらわが遊びに来たというのに」
巫女の娘は軽く息を吐き緊張をほどいた。どうやら知り合いらしい。
「最近は山の上の稲荷まで参拝に来る者も少なくてのう、わらわはとってもひもじいのじゃ」
稲荷というからにはこの子供は豊穣の神なのだろうか。そう言われてみると狐のようなもこもこの尻尾がお尻で揺れている。
狐娘はくうくうと鳴くおなかに両手をあてて悲しげに呻いた。 「そうなのか。ただ残念ながらお供え物はないぞ。つい今しがたメケが食べてしまったからな」
メケというのは私のことだ。そして今の表現は正しくない。
お供え物を食べたのはこの娘であって私はほんの欠片をかじっただけに過ぎない。抗議の意味を込めてなおーんと鳴く。
「なんじゃお主。わらわのお供えを食べるとは良い度胸じゃの」
「いやお前のお供えではないぞ。それにメケはまだ子供ゆえ許してやってはくれないか」
私はもう一度抗議する。なおーん。
「いいや到底看過できん。わらわはこんなナリじゃが一応神じゃからの。神の怒りに触れたことを存分に後悔するが良い」
狐娘は身体の前面に突き出した両手をわきわきと開閉させながら私ににじり寄ってくる。
まさか私を食べるつもりなのだろうか。いつでも逃げ出せるように後ろ脚に力を込めて身構える。 おいおいおいおいいつまでそんな恥ずかしい文章投下してんだよ
いい加減にしてくれこっちまで恥ずかしくなるわ! 「こらこら。あまりメケを怖がらせるな」
すごい音がした。境内の木で羽休めをしていた野鳥達が一斉に空へ羽ばたく。
巫女の娘が竹ぼうきの穂の根元近くを両手で握りしめ、柄で思い切り狐娘の脳天を打ち据えたのだ。
狐娘はきゅうううぅぅぅぅーと鳴きながら両手で頭を抱えてその場にしゃがみ込む。
「な、なにをするのじゃ」
「メケを怖がらせた罰だよ」
「ただの冗談じゃったのに」
狐娘は涙目でそう抗議したがそれ以上は何も言わなかった。何を言っても無駄だと悟ったのかも知れない。 「しかしお前がここに来るのは何年ぶりだろう。わざわざ山を下りてくるほどひもじい思いをしたのかな」
「そうなのじゃ。ここいらで漁業が盛んになってからはみんなわらわのことなんて忘れてしもうての。寂しい限りじゃ」
巫女の娘は「いきなり殴って悪かったな」と言って狐娘の頭を撫でていた。
狐娘はといえば「そこじゃなくてここをこう撫でるのじゃ」と撫で方のレクチャーをしている。
頭の上でぴょこぴょこと嬉しそうに跳ねる耳を見るに、おなかがすいたことよりも誰にも構ってもらえない寂しさが上回っていたのかも知れない。
神様なのだから多少食べられなかったくらいで餓死するようなことは無いのだろうし。
私は二人に背を向けて歩き出した。ちっぽけな饅頭しか食べていないのでおなかがすいた。
私は食べられないと餓死してしまうので漁師さんにお魚を貰いに行こう。
ふと振り返ると巫女の娘と目が合った。笑顔を浮かべ小さく手を振る巫女の娘にサービスでにゃーんと鳴いておいてやる。
また明日も新鮮な飲料水とお供え物のためにここへ来ようと思う。
撫でられるのが嬉しいからでは断じて無い。 >>7
特に収益化とかは目指してないからその辺はあまり頓着してない
>>8
いや俺がちゃんと一から書いた >>12
読みにくいというのは文体というか文章自体の問題? >>6
すまんこれも読み飛ばしてた。どのへんが恥ずかしいの? >>16
ゴミな点があるんじゃなくて面白い点がないんだよ 自分が悪いと思ったものに対してただ「悪い」とだけ言うのは感情的というかあまりに人間らしくない行動だと思う
どのあたりが良くないのかまで指摘してようやく意味のある評価になるのだから おいおいおいおいwwwwこいつは驚いたwwww
惜しげもなく「何が恥ずかしいの?」とか聞いちゃってさw
まだAIに書かせたって言った方がマシだよwww スレタイで「5レス分ある」と言っているのに(実際は6レスになったけど)1レスだけ見て「面白い点がひとつもない」という評価を下す人ってエスパーか何かなんだろうか
そんな高度な未来予知が可能なのであればこんなところで無駄に時間を費やしていないでもっと他にできることがあるんじゃないか
社会のためにも自分のためにも 自分から煽りかましておいて少し詰められると逃げるやつって恥ずかしいよね
少なくとも俺はそう思う。みんなはどう思う? >>25
コテ名の評価じゃなくて小説を読んで欲しいんだが >>27
そっちの方が読みやすいのかな
わざわざダウンロードしてもらうのも手間かなと思ってしまう 動物の方だけ人間の言葉が分かるってなんか釈然としないんだよね
ねえぴよちゃんを読んでてもそう思ってしまう >>29
人間は分かってないフリをしているだけで実は分かってるのかも知れないぞ >>31
そうか?作品内で直接描写せずに考察する余地を残した創作なんていくらでもあるけどな
少なくともそれが意味の無いことだとは俺は思わない 読めるレベル…なんだけど
だけど今日は少し難しいね >>33
単に猫と巫女のほのぼのとした話が書きたかっただけだから頭空っぽにして何も考えずに読んで欲しい >>35
マジかありがとう
というか新都社って小説も投稿できるのか。漫画投稿サイトだと思ってた 新都社見てきたけどPV順では検索できないんだな
一応ランキングはあるけど1位で得票数19とかだしあまり当てにはならなさそうだ 久しぶりにお遊びで書き直してみるか
まだ途中だが
>>1
吾輩は野良猫である。幾人かに名付けられもしたが、確たる名前はまだ無い。
「おやおや、また君か。随分と信心深いんだね」
真っ赤な鳥居をくぐって境内の飛び石に脚を休めていると、真っ赤な袴の巫女が屈みながらに話しかけてきた。
平生こいつは大して掃けもしない竹箒で枯葉をよせあつめ、拝殿の縁側に張られた床板の一枚いちまいを雑巾がけなどしており、相当の綺麗好きないし世話好きときている。
うりうりと、吾輩を見つけては頭を撫でまわし、脇腹に両手をいれてこそばしてくるので大変迷惑である。尻尾の付け根など軽く叩かれた日には天高くて尾っぽが伸びあがってしまってこれまた大変気恥ずかしい。 >>40
他人の作品に勝手に手を加えるのは失礼じゃないか
せめて一言断りくらい入れるべきだと思うが >>41
こんなの往時のvipじゃ日常茶飯事な
悔しかったらもっとマシなの書け >>42
日常茶飯事だから受け入れろって話と自身が失礼な行動を取った際に咎められるか否かってまた別問題じゃね
失礼なことしてるという認識が無いなら君には常識が無いと思う ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています