俺「ずいぶん高い塔だな」へび「ここはおっぱいの塔だよ」
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俺「おっぱいの塔?」
へび「そうだよ、これを登るとおっぱいがあるんだって」
俺「おっぱいってなんだい?」
へび「さぁ?でも登る人はたくさんいるみたいだよ」
俺「そうか、そうか、そんなに登るなんてきっと魅力的なんだろうな」
へび「そうだね」
俺「俺も登ってみても良いのだろうか」
へび「きっと君はそういうと思ってた、誰にでも言うわけじゃない、わかるんだ、俺は」 俺「なにか思いつきましたか?」
学者「ここでできる対策はありません」
俺「では、どうなさるつもりで?」
学者「一度降りるつもりです。あなたたちとも降りる途中で会ったのです」
俺「そうなんですか」
学者「あなたはまだ登るのですか?恐ろしい怪物がいるかもしれないのに?」
俺「え、ああ、はい、とりあえず頂上まで行ってみます」
学者「…困ったぞ、危ないのに君をみすみす置いていけない」
へび「俺がついている」
学者「君は?」
へび「俺はこいつの相棒で、強力な毒でこいつが襲われたら助けるよ。ついてこようとしてもあなたは助けるつもりはないけど」
学者「そうか、ならば頑張ってくれ」 俺「とてもとても登ったね」
へび「今日はここらで休もう」 パチパチ パチパチ
俺「君に毒があるなんて知らなかったよ」
へび「ないよ」
俺「どうしてそんな嘘ついたの?」
へび「君が登らないと僕の連れが困るからさ」
俺「あ、そうだった、すっかり忘れていたよ」
へび「それに、頂上にそんな怪物いるわけがない、いたとしても俺たちの敵にはならないさ」
俺「ロジカリテーに考えてかい?」
へび「そうだね、おっぱいを狩る進化を遂げたらおっぱいだけ食べるだろう。俺たちを襲うことはないさ」
俺「それはロジカリテーなのだろうか」
へび「穴が開いたシャツでも着れるってことさ」
俺「よくわからないけど、おやすみへびくん」
へび「おやすみ」
パチパチ パチパ 俺「おはようへびくん」
へび「おはよう、さぁさぁ登ろう」 俺「ねぇ、へびくん」
へび「どうしたんだい?」
俺「君ともずいぶん一緒に過ごしたね」
へび「そうだね」
俺「もうずいぶん誰とも会っていない気がするよ」
へび「そうだね」
老人「…もし」
俺「こんにちわ」 老人「君はなんのために登るのかね」
俺「おっぱいを見るためです」
老人「この塔には終わりはない」
俺「そうなんですか?」
へび「いいや、きっとあるね」
老人「どうしてわかる」
老人「こんなに登ってもわからなかった」
老人「全てを費やしてもわからなかった」
老人「もう登ることも降りることもできない」 俺「俺はまだ登れます」
老人「なぜだ」
へび「出来るからさ、彼は出来るから登るだけさ」
俺「あと、彼の連れが待っているんです」
老人「出来るから行うとはなんて暴力的なんだ」
俺「え?」
老人「なんで貴様ができるのだ!私にはできなかった!貴様よりずっとずっと登っていたのに!」
へび「諦めなかっただけだよ」
俺「うん、そう諦めようとしていないだけだよ」
老人「…狂っている、貴様は狂っているよ」 俺「おじいさん」
老人「…なんだ」
俺「失礼いたします」
老人「…あぁ、行ってこい、行けばこのみじめな老人の考えもわかるだろう」
老人「何を差し出せばおっぱいを知ることができるのか」
老人「貴様も同じになればいいんだ!!」
俺「…」 パチパチ パチパチ
俺「おっぱいはあるんだろうか」
へび「君がそういうなんて珍しいな」
俺「…あのおじいさんでさえ見つけていない」
へび「あのおじいさんでは出来なかっただけだよ」
俺「…君の連れを探したら、俺も降りるよ」
へび「…わかった」
俺「へびくん、俺は狂ってるんだろうか」
へび「まともさ、十分まともさ」
俺「おやすみへびくん」
へび「おやすみ」
パチパチ パチパチ 俺「誰とも会わないね」
へび「そうだね」
俺「へびくん、俺に嘘をついていないよね?」
へび「ついてないよ」
俺「信じていいんだよね」
へび「もちろん」
俺「…」 俺「…」
へび「今日はここらで休もう」
パチパチ パチパチ
俺「…」
へび「おやすみ」
パチパチ パチパチ
俺「…」
へび「おはよう」 俺「誰とも会わないね」
へび「そうだね」
俺「へびくん、君の連れってどこまで登ったの?」
へび「…」
俺「ねぇ」
へび「…」
俺「答えてよ」 へび「前よりずっと登っているよ」
俺「…どういうことだよ」
へび「この高さを空気の薄さを俺は知らない」
俺「君の連れは登れなくなったんじゃないの?」
へび「状況が変わっているみたいだ」
俺「変わった?」
へび「でも近い」 俺「わからないよ、よく教えてよ」
へび「そうだ、こんな気持ちだった」
俺「君の知らないところまで登って連れがいないなら、俺が登る必要はないじゃないか」
へび「いや、君は登るべきだよ」
俺「登れないよ」
へび「登れるだろ」
俺「登る意味がわからないんだよ!」
へび「それもわかるんだよ」 へびくんだけ人間じゃないってのもなんかあんのかな🤔 俺「結局おっぱいってなんなんだよ!」
俺「こんな時間がかかるんなら登るなんて思わなかった!」
俺「こんなに辛いんなら選ばなかった!」
俺「君にそそのかされたから!」
へび「君が望んだんだよ」
俺「君が声をかけたから!」
へび「君が選んだんだ」
俺「うるさいよ!!」ダッ
俺「もう嫌だ!こんな塔も!こんな人生も!おっぱいも!全部!全部!」
へび「また、飛び降りるんだろ!」
俺「終わらせるのさ!!」ピョン
俺「あぁ!!!」フワ …ビンッ!
俺「…」
へび「…」
俺「…巻き付いているのを放してよ」
へび「…やっと助けられた」
俺「このまま落としてくれよ!」
へび「やだよ、やっと連れを助けたんだ」
俺「え…」
へび「俺なんだよ、君も、俺も」 ズルルズル
俺「どういうことだよ」
へび「俺は君なんだ」
俺「俺はへびじゃない」
へび「いや、そうなるんだ、この塔から飛び降りて」
へび「気が遠くなるほど落ちて」
へび「体が引き延ばされて」
へび「いつの間にかへびになった」 俺「そんなの信じられない」
へび「俺のあまりもので、できた姿だ」
俺「あまりもの?」
へび「かつて体は二つずつで作られていたんだ」
へび「目も、手も、足も口も心臓も」
へび「君がいらなくなったものでできているのが俺だ」
俺「俺のあまりもので?」
へび「俺のあまりものが俺」
へび「目も耳も手足もない、心臓も口もひとつのあまりものさ」 俺「なんでそんなものが」
へび「君がいづれ登れなくなるから」
へび「登れなくなって、後悔するんだよな」
へび「俺はもっと登れたって」
へび「おっぱいの塔をなんども繰り返して、ずっと俺が俺に繰り返し伝えてきた言葉なんだよ」
俺「俺はそんなの知らないよ」
へび「俺だってそうだった君は俺より先に行く俺になるんだよ」
俺「…ねぇ、なら、君は俺なんだよね?」 へび「ああ、そうだよ」
俺「おっぱいってなんだと思う?」
へび「…」
俺「…」
へび「…希望かな」
俺「おっぱいは希望…」
へび「…そして呪いかな」
俺「おっぱいは呪い…」
へび「俺たちはきっとこのおっぱいの塔を登りきるために生まれたんだよ」 俺「…どうして」
へび「…登り切ったら教えてくれ、俺は、代わりに俺を、迎えに行かなきゃ」ズルルズル
俺「…へびくん?」
へび「運命はシステマティックに繰り返される、君の代わりに誰かが落ちないと」
俺「そんな、一人で登れっていうのかい!?」
へび「君ならできるさ」
へび「落ちていたら君ももっと登れるって後悔するから」ピョン
俺「…!!!!」
俺「へびくん!!!!!」
俺「へびくぅん!!!!!!」 俺「…」
パチパチ パチパチ
俺「…」
パチパチ パチパチ
俺「…」スク 俺「のどが渇いたな」
俺「水筒の水も半分くらいか…少し我慢しないと」
俺「どのくらい登ったんだろう」
俺「空もとっくに越してしまった」
俺(塔はまだ終わらない)
俺「あぁ、いつになればおっぱいを見れるのだろうか」
俺「あぁ、いつまでこの塔を登らなければいけないのだろうか」
俺「もう誰もいない、誰も」
おわり この台詞回しは盗作っぽさを感じる
翻訳するとこういう文になるよね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています