魔法使い「勇者は死んだ」国王「…え?」
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魔法使い「魔王との戦いで勇者は死んだ。僧侶も戦士も死んだ。私だけ生き残って勇者が最後に転移魔法で逃してくれた。」
魔法使い「勇者ですら勝てない相手。人類は魔王に勝つことは出来ないかもしれない。」
少しずつ集まってきていた国民達の間にどよめきが起こった。
国王「そ、そんな…我々人間にはどうすることもできないというのか?」
魔法使い「…私がもう一度旅に出る。強い魔物は殆ど倒したし、レベルもだいぶ高くなってる。残っている幹部も倒して、魔王も倒す。」
国王「で、でも魔王は倒せなかったのではないのか?勇者らがいても勝てなかったのに1人で勝てるのか?」 魔法使い「…勇者がいない世界に悔いは無い。魔王も弱っているからすぐには行動を起こせないはず。狙うなら今がチャンス。それに、今こうしている間にも魔王軍が人間に被害を与えている。」
国王は下を向き、少し考えているような表情を浮かべるがすぐに私の方を見る。
国王「…お主がそうと決めたなら我は止めることはせん。だが、せめて少しでも役に立たせてほしい。我は何をすればいい?我に出来ることならなんでもする。」
魔法使い「そうだね…国の軍を強化しておいてほしい。勇者が死んだ今、魔王軍も攻めてくるだろうしね。あと、もしかしたら勇者に次ぐ実力を持った者が現れるかもしれない。」
国王「あぁ、わかった。尽力するとしよう。じゃあ、くれぐれも気をつけてくれ。幸運を祈っておるぞ。」
魔法使い「うん、よろしく。じゃ、行ってきます。」 ーーーーー城下町ーーーー
???「ま、待ってください!魔法使いさん!」
魔法使い「誰?」
旅に出るために城門へむかっていると、後ろから聞き慣れない声が聞こえてきた。
賢者「あ、あの!私賢者っていいます!先ほどの話聞いていました!これから1人で旅に出るのですよね。よければ、私も連れてってくれませんか?」
魔法使い「君、何ができるの?」
賢者「…え?」 魔法使い「君は旅を舐めている。旅をしてるといつ魔物に襲われるかもわからないし、圧倒的に不利な状況になることだってよくあること。正直足手纏い。」
賢者「…私は、舐めているわけではありません。ただ、貴方の役に立ちたいだけなんです。」
魔法使い「だから足手纏い…」
賢者「初級回復魔法なら使えます。あと、炎魔法も。役に立たないと思われるかもしれませんが、私は魔力量が多いので何十発も魔法を放つことができます。だから私も連れて行って欲しいんです!」
魔法使い「何故そんなについてきたがるの?死にに行くようなものなのに。」 賢者「私は2年前、魔法使いさんに助けられたんです。」
魔法使い「?」
賢者「私は昔、東の村に住んでいたんです。そしてある時、オーク軍団が村を襲いにきました。その時村でまともに戦えるのは私だけだったんです。」
賢者「私は1人でオークと戦っていました。男に女や子供、老人を逃すように言って。」
賢者「で、もう無理だってなった時に魔法使いさんたちが助けに来てくれたんです。オーク軍を倒してくれた。」
賢者「だから今度は私が貴女の役に立ちたい。あの時の恩返しがしたい。どうか私も連れてってくれませんか?」 魔法使い「…わかった。ただし、足手纏いにはならないようにして。最低限自分の身は自分で守ること。もし歩けなくなるようなことがあれば置いていく。」
賢者「ありがとうございます!」
魔法使い「いいよ。じゃあ、行こうか。」 ーーーーー東のほこらーーーーー
賢者「魔法使いさん、ここに何があるんですか?」
そう言う賢者の頬は松明の明かりに照らされている。
魔法使い「ここは旅の最初の方にきた場所。まだ私達が弱すぎて倒せなかった敵の幹部がいる。」
賢者「魔王を倒しに行かなくてもいいのですか?」 魔法使い「確かに、倒しに行くのは早ければ早いほどいい。だけど人間に直接危害を加えるのは幹部が率いる魔物達。魔王は基本城にいるからあまり人に危害は加えない。」
魔法使い「魔王も倒さなきゃいけないけどその前に他の幹部たちを倒しておきたい。」
賢者「た、確かに言われてみれば…」
魔法使い「ほら、着いたよ。この奥にあいつがいる。」
洞窟の奥に木でできた扉がある。
???「あ!?誰だテメェらは!?」 プリンのような質感に小屋一つ分くらいのサイズ。頭にはスライム族の王冠が乗せられている。
魔法使い「スライムキング。スライム族の王様。」
スライムキング「あぁそうか、思い出したぞ!お前は昔、俺を倒しにきた勇者パーティの中にいたよな!?あん時は尻尾巻いて逃げてったよなぁ!?」
スライムキング「今日こそぶっ飛ばしてやるぜっっっっ!!!!」
ドスンッ!
魔法使い「スライム族は手足がないから基本自分の身体を直接ぶつけてくる。だから地面から離れたタイミングで攻撃をぶつける。」
スライムキング「うらぁぁぁ!!!!」
魔法使い「中級氷魔法。」
パキキキキキキ!!!!!!
スライムキング「な、なにぃ!!!????身体が動かねぇ!」
魔法使い「賢者。」
杖を構えたまま固まっている賢者に合図をかける。 賢者「は、はいっ!初級炎魔法!初級炎魔法!初級炎魔法!…」
賢者が初級炎魔法を連射する。
スライムキング「うわぁぁぁぁぁ!!!!!あちぃぃぃいいいい!!!!」
何十発もの炎を浴びたスライムキングの体は、氷と共に溶け出している。
スライムキング「クソ!クソ!こうなったら…分裂魔法!」
ピチャピチャバァァァァン!!!
スライムキングが何百匹ものスライムの塊となって散る。
魔法使い「賢者、1匹も逃さないで。」
賢者「わ、わかりました!」
賢者「初級炎魔法!初級炎魔法!初級炎魔法!…」
ボゥッ!
何十発も放った炎の球がスライムを焼き、壁となる。 魔法使い「中級氷魔法。」
パキキキキキキキ!!!
隙間を縫って逃げ出そうとしたスライムを氷魔法で凍らせる。
分裂したスライムキング「く、くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」
パキキキキキキキ!!!!!
最後のスライムの塊が凍っていき、スライムキングは喋らなくなった。
賢者「はぁはぁ…た、倒せました?」
魔法使い「うん。倒せたよ。」
賢者「よ、よかったぁ〜!」
賢者は安堵して力が抜けたようだ。
辺りを見まわし、落ちていた例のものを見つけ拾い上げる。 早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く 魔法使い「ほらこれ。スライムキングの王冠。かぶると分裂魔法が使えるようになるのと、魔法の火力が上がるよ。仕組みはわからないけど。」
私の手のひらよりも少し大きいそれを魔法使いに差し出す。
魔法使い「かぶるといいよ。」
賢者「い、いいんですかっ!ありがとうございますっ!」
賢者はいっぱい笑顔を浮かべた。
魔法使い「今回は怪我もしなかったからよかったけど、これからどんどん敵も強くなる。油断しないようにね。」
賢者「は、はい!気をつけます!」
グゥゥゥ
唸るような音が洞窟内に響いた。
魔法使い「まだ敵がいる。気をつけて。」
杖を構える。どこに隠れていたのか。
賢者「…すみません。い、今のは私のお腹の音です。動いたらお腹空いちゃいました…」 ーーーーー東の村ーーーーー
魔法使い「本当にいいの?」
隣を歩く賢者に尋ねる。
賢者「大丈夫です!魔法使いさんだったらお母さんも歓迎してくれるはずです!」
コンコンコン
賢者が扉を叩く。
ドタドタドタ
足音がして扉が開く。
賢者母「はーい。どちらさま…」
賢者の母親らしき人物が出てきた。
賢者母「あら、賢者じゃない!お帰りなさい。それとそちらは….」
魔法使い「魔法使いです。」
賢者母「魔法使い…あぁ!あの時助けてくださった方?ここで話すのもなんですし、どうぞ中へ入って!」 賢者母「そう、勇者様たちは死んでしまったのね…」
向かいに座る賢者の母親は悲しそうな顔を浮かべる。
賢者母「1番辛いのは魔法使いちゃんよね…さぁ悲しい話はおしまい!私はご飯を作ってくるから少し待っててちょうだい!」
そう言うと賢者の母は奥へ引っ込んで行った。
賢者「…魔法使いさん。やっぱりお辛いんですよね。」
今、私たちは円状の机を囲う形で隣同士に座っている。
魔法使い「…まぁ、そうだね。」
賢者は目線を逸らす。
賢者「あの…すみません。」
賢者は心底申し訳なさそうに謝った。
魔法使い「謝らなくていいよ。私も、勇者達も覚悟はできていた。」
しばらく沈黙が続く。
耐え切れなくなったのか賢者は口を開いた。 賢者「あ、あの私は魔法使いさんのお役に立てているんでしょうか?旅の邪魔にはなっていないでしょうか?」
魔法使い「…邪魔ではないよ。まだ旅を始めて短いし、賢者のことは全然しらない。だけど、今は…気が紛れるというか…寂しい思いをしてない。だから…感謝してる。」
素直に思っていることを伝えると、魔法使いは照れたような嬉しいような笑みを浮かべる。
賢者「そ、そうですか。魔法使いさんのお役に少しでも立てているならよかったです。」
しばらく2人で喋っていると賢者の母が夕食を作ってきてくれ、3人で食べた。
風呂に入り、今日は賢者の部屋に泊めさせてもらった。 ーーー次の日ーーー
賢者母「じゃあ、気をつけてね。」
魔法使い「お世話になりました。」
賢者「お母さん。」
賢者母「?」
賢者「もしかしたら、もう戻ってこれないかもしれない。」
賢者母「…」
賢者「魔王…いや、残っている幹部達にすら勝てないかもしれない。」
賢者の母の目から涙が溢れ出す。
賢者母「…あなたは魔法使いさんについて行きたいんでしょ?」
賢者「うん。」
賢者母「じゃあ…行きなさい。私は…止めない。あなたは…お父さんと似ているの…お父さんもお父さんの恩人について旅に出た。」
賢者母「お父さんは最後まで私たちの心配をしてくれていたわ。最後まで本当に行っていいのか?って。結局、旅に出て戻る事はなかったけどね。」
賢者の母は一呼吸置いて言った。 賢者母「だから…行ってきなさい。魔法使いさんについて行きたいんでしょ。」
賢者母「ただし、絶対にここへ帰ってくること。やくそく。」
賢者は驚いたような顔をしたがすぐに柔らかな表情を浮かべた。
賢者「わかった。やくそく。」
賢者と賢者の母はしばらく抱きしめ合う。
賢者「それじゃあ、行ってきます。」
賢者母「いってらっしゃい。」 賢者「魔法使いさん。」
魔法使い「ん?なに?」
賢者「次はどこへ行くのですか?」
魔法使い「そうだね…次は海へ行くよ。」
賢者「海?」
魔法使い「うん。海。そこに次に倒す幹部がいる。」
賢者「海ってことは魚の化け物かなんかですか?」
魔法使い「うーん…魚、というよりは馬、かな。」
賢者「馬?」
魔法使い「うん。馬。馬といっても上半身の前脚あたりまでは馬なんだけどそこから後ろは魚のような見た目なんだ。」
賢者「え…化け物じゃないですか…」
魔法使い「そうだよ。」
賢者「で、そいつがいる海はどこにあるんですか?」 魔法使い「ここから街を九つ超えた先かな。」
賢者「こ、九つ!?」
魔法使い「うん。」
賢者「そ、それ何ヶ月かかるんですか!?そ、そんな時間かけられるんですか!?」
魔法使い「ふふ。何も歩いていくわけじゃない。」
賢者「じゃあどうやって…」
魔法使い「それはね…ほら、あれ。」
丘の上を指す。
賢者「ば、馬車?」
魔法使い「そう。あれに乗れば5日、いや3日でつくよ。」
賢者「そ、そんなに!?で、でもお金はあるんですか!?こんな長い道を行くなら相当なお金も必要でしょう!?」
魔法使い「お金はあるよ。前、旅をしている途中にたくさん集めたからね。」
ローブの中にしまっていた金貨のたくさん入った袋を取り出し振って見せる。
賢者「そ、そっか…じゃあ、お金の方は安心ですね!」
魔法使い「そうだね。」
賢者と話しているともう馬車のすぐそばまで来ていた。 馬車のおっさん「おお、嬢ちゃん達。乗ってくかい?」
魔法使い「頼むよ。」
馬車のおっさん「どこまでだい?」
魔法使い「魔獣の海まで。金はあるよ。」
馬車のおっさん「ま、魔獣の海!?ま、まぁ何をするかは知らねぇが、おすすめはしねぇな。ま、お客さんはお客さんだきっちり乗せてってやるぜ!」
魔法使い「ありがとう。あと、つぎの街で、一旦止まってくれないかな?海までの食料や道具なんかを買っておきたくて。」
馬車のおっさん「おう!いいぜ!さあ、早く乗りな!」 馬車のおっさん「ほら、ついたぜ。」
馬車の中でいつの間にか眠っていたようだ。
馬車のおっさん「東の街だ。」
魔法使い「ありがとう。じゃあここで降りよう。」
賢者を起こし、馬車から降りる。
魔法使い「1時間後には帰ってくるから。」
馬車のおっさん「おう!じゃあ俺もそれまでに旅に必要な物を揃えておくぜ。」
魔法使い「うん。そうして。」
賢者「じゃあ魔法使いさん、行きましょうか。」
魔法使い「うん、行こう。」 賢者「果実、干し肉、サバ缶…たくさんありますね。」
店の商品を見ながら賢者が呟く。
魔法使い「そうだね。どれも美味しそう。」
果実屋のおっさん「へいらっしゃい!なんかいるか?」
魔法使い「そうだなぁ。じゃあ、この赤の果実六つと、そこの紫の実が連なっているのを三つ。」
果実屋のおっさん「まいどあり!2銀貨だよ!」
果実屋のおっさんに1金貨を渡して8銀貨の釣りを貰い、買った果実をバスケットに入れてもらった。
肉屋で干し肉を数枚、魚屋でも缶詰の魚をたくさん買った。
賢者「次はどうしますか?」
魔法使い「そうだね…賢者は防具がしっかりしてないから防具でも買いに行こうか。」
賢者「いいんですか!?」
魔法使い「いいよ。防具が強い方が安心だしね。ついでに道具も買っておこう。」 なんとなく葬送のフリーレンから着想を得てるような内容だな 店のおばさん「いらっしゃい。何をお求めだい?」
魔法使い「この子に会った装備が欲しい。身軽なやつで。後、やくそう少し。」
店のおばさん「わかったよ。ちょっと待っててね。」
そう言って店のおばさんは奥へ引っ込んだ。
しばらくすると何か布のような物を持ってきた。
店のおばさん「これなんてどうだい?黒衣のローブ。悪を退け、体を守ってくれる。金貨10枚だよ。」
賢者「金貨10枚…!」
賢者は目を輝かしている。無理もない。このローブは世界に一枚しか無い名の知れた貴重品だ。こんな場所にあるなんて思いもしなかった。
魔法使い「じゃあこれをお願いするよ。」
賢者「で、でもいいんですか!?金貨10枚ですよ!?」
魔法使い「いいよ。お金ならいっぱいあるし。」
賢者「あ、ありがとうございます!」
店のおばさん「まいどあり。じゃあやくそうはおまけしとくよ。全部で金貨10枚。」
魔法使い「ありがとう、こんな貴重なもの。」
金貨10枚を店のおばさんに渡し、店を出た。 魔法使い「ただいま。」
馬車のおっさん「おう!早かったな!俺も食料とか買ってきたぜ。もう出るか?」
魔法使い「うん。早ければ早いほどいいからね。」
馬車のおっさん「そうか。ほら、乗れ。すっ飛ばしていくぜ。道中休憩は勝手に取らせてもらうから、トイレとか降りたい時があったら言ってくれ。」
魔法使い「ありがとう。」
馬車に乗り東の街から旅立った。
道中は休憩を取りつつ、馬車内では賢者と話しながら腹が減っては飯を食べていた。
日が沈み、日が上り、また日が沈み、3回夜を越した日。
馬車のおっさん「おい、おい。起きてるか?もうすぐ着くぜ。魔獣の海。」
馬車の外に顔を出すと、もう海の見える場所まで来ていた。
魔法使い「賢者、起きて。着くよ、海。」
賢者を揺すり起こす。
賢者「んー…はっ!ここは何処ですか!」
魔法使い「海だよ。もう着く。」 そこから少し馬車で走ると魔獣の港町についた。昼間なので人で賑わっている。
馬車のは町の端に止まった。
馬車のおっさん「俺はどうすればいい?」
馬車から降りるとおっさんが尋ねてきた。
魔法使い「…できればここで待っていて欲しい。この後も馬車で移動したいんだ。」
馬車のおっさん「おう!わかった。じゃあ気をつけてな。」
魔法使い「うん、ありがとう。」
馬車のおっさんに金貨3枚を渡し、私と賢者は海へ向かった。
賢者「魔法使いさん。」
魔法使い「ん?なに?」
賢者「ここの海には魔王軍の幹部がいるんですよね?」
魔法使い「そうだね。」
賢者「それなのにどうしてここの人達はこの町に残り続けるのでしょうか?」
魔法使い「んー…地元愛、じゃないかな。」
賢者「じ、地元愛…」 魔法使い「やっぱり自分の町には思い入れがあるんじゃないかな。この町には小さな軍もいるみたいだし、幹部らから町を守ることはできるのかも。」
賢者「町を守ることはできるのに幹部を倒さないんですか?」
魔法使い「実は幹部や魔王は自分の領地としている場所から出ると、大幅に弱ってしまうんだ。それこそ小さな軍でなんとかなるくらいにはね。」
魔法使い「だから幹部達は自ら出向くことはせず、部下を使って町を襲わせるんだ。」
賢者「あれ?でもスライムキングを倒した時、部下はいませんでしたよね?」
魔法使い「スライムキングは少し特殊なんだ。スライムキングは元々他のスライムとなんら変わらなかったんだけど、ある時周りのスライム達を捕食し始めて、気づけばあんなのになってたんだ。」
賢者「そうだったんだ…」
魔法使い「うん。さあ着いたよ。魔獣の海。」 目を凝らすと海の上に城が建っている。
魔法使い「あれ、幹部の城。」
賢者「あ、あれが…」
賢者は敬礼のようなポーズをし、目を細めている。
賢者「あれ、でもどうやって行くんですか?ボートとか?」
魔法使い「んーそれだと戦闘は難しいからね。こうする。」
魔法使い「上級氷魔法。」
パリリリリリリリリリ!!!!!!!!
海一面が凍っていく。
幹部の城までの道ができた。
賢者「う、うわぁ。や、やばいですよ!」
魔法使い「うん、溶ける前に行こう。」
賢者と一緒に氷の上を走る。自分の魔法で作った氷なので滑ることはない。
魔法使い「着いたね。幹部の城。」
幹部の城の前に着くと賢者は息を切らしていた。
賢者「はぁはぁ…魔法使いさん、走るの早いですよ…」
魔法使い「賢者、今から戦闘になる。これから戦うやつはスライムキングの何倍も強い。もしかしたら負けるかも知れない。」
賢者「…わかりました。覚悟はできています。」
魔法使い「じゃあ…いくよ。」 人もいなそうだし明日は1日空いてるので夜までに書ききっておきますまだ1割くらいなので
中途半端ですみません怒られるかもれませんが明日夜9時あたりに同じタイトルでスレ立てます
文修正しつつスレの最初から始めるのでよかったらぜひ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています