## 第一章:華、美和子の秘密を知る

初夏の柔らかな日差しが差し込む部屋で、華はひとり、机に向かっていた。18歳になったばかりの彼女は、来月からの短大生活を前に、今まで以上に真剣に勉強に取り組んでいた。

「ふう、ちょっと休憩」

そう言って伸びをした華は、ふと、机の引き出しからこっそりと取り出した雑誌に目をやる。そこには、様々なコスチュームに身を包んだ女性たちが、セクシーに、時に可愛らしくポーズをとっていた。『コスプレの魅力を探る』という特集記事に、華は密かに憧れを抱いていたのだ。

「やっぱり、可愛いなぁ……」

華は、特にメイド服やバニーガールに魅了されていた。その衣装を身に纏った女性たちは、普段の華からは想像もつかないほど大胆で、どこか妖艶な雰囲気を纏っている。

「でも、実際はこんな風に着こなすの、難しいんだろうな……」

そう思いながら雑誌を閉じようとしたその時、ふと、部屋のドアが開く気配がした。

「あら、華。勉強の合間に雑誌なんて見て。もしかして、男の子のグラビアでも見てたの?」

華の母親、美和子がにこやかに部屋に入ってきた。38歳とは思えないほど若々しく、華と同様、美しい黒髪をなびかせた彼女は、今日の昼間もセクシーな黒のワンピースを着こなしていた。

「ち、違うの!ただの、その……」

華は慌てて雑誌を隠そうとするが、美和子はすでに表紙を見ていた。

「ふうん、コスプレ特集なのね。華もコスプレに興味があるの?」

「えっ……」

華は言葉に詰まる。美和子からコスプレの話を振られるとは思ってもいなかった。

「いいじゃない、コスプレくらい。私も若い頃はよくやったものよ。ほら、見ていきなさい」

そう言うと、美和子はクローゼットから大きな衣装ケースを取り出した。

「ここに、昔のコスプレ衣装をいくつか残してあるの。今見ても、結構恥ずかしいものばかりだけど……」

そう言ってケースを開けると、そこには華が雑誌で見ていたものよりも、さらに大胆でセクシーな衣装が並んでいた。

「わぁ……」

華は思わず声を漏らす。そこには、黒のセクシーメイド服、肌の露出が多い警察官の制服、ウサギの耳と尻尾が付いたピンクのバニーガールなど、過激で華やかな衣装が並んでいた。

「お母さん、こんなの持ってたの?」

「ふふっ、意外でしょう?でも、昔はよく友達とコスプレパーティーなんかをして遊んでたのよ。お母さん、結構コスプレ好きでね」

そう言って、美和子は楽しげに衣装を広げる。

「ねえ、華。今度、一緒にコスプレして遊ばない?お母さんが指導してあげる。コスプレはね、恥ずかしがったら楽しめないの。大胆になることが大事なのよ」

華は、美和子の言葉に戸惑いながらも、心の中にある好奇心がむくむくと頭をもたげてくるのを感じた。