第二志望校でやる気のない高校生活を送ろうとした結果…
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>>3
そんなすごくはないけどね
中3の時のスペックいる? 需要あるみたいなので書く
第一志望に落ちた俺は新クラスで無気力な表情で自己紹介をした
すると後ろの席の陽キャにもっと元気よくしろよ!っと背中を叩かれた
初対面でんなことする?って振り返ったらそこにいたのはなんと小学校時代の幼馴染 中3のわし
・がちで話せないコミュ障
・異性との関わりは完全に絶ってる
・同性の友達もあんまりいない
・勉強でも部活でも結果を残せない
・見た目地味でダサい 小学校時代、この幼馴染男子とは毎日のように遊んでいた
団地住みだった俺らの遊びといえば野良猫を追いかけ回したり中古ゲームを小さなテレビ画面で遊んだり
お小遣いなんてもらえないから買い食いなんかはしなかったけど楽しかった 中学の時に友達関係でいろいろあったから、高校では部活そこそこにして勉強めちゃくちゃがんばろうってかんじで友達作るのは諦めてたんだ
実際壁作ってたし でも別れは突然だった
小4のとき、その幼馴染が両親の貯金が貯まったからと隣の市の一戸建てに移り住むことになったんだ
うちの母ちゃんは幼馴染の母ちゃんに自慢されたーみたいにブツクサ言ってたけど大人同士のマウントなんて関係ない俺らはただひたすら別れになきあった 幼馴染は俺に言ったよ
「一戸建てにいっても、俺らは友達だからな!大人になったら会いに行くから!」
「うん!」
俺らは固い約束を交わした
後から聞いたんだけど幼馴染の母ちゃんは幼馴染にたいしてもう団地の子と遊ぶんじゃないよ、と言いつけてたらしい
だから夏休みなんかもそれから会うことはなかった でもね、近くの席の子が「ねーねー!LINE交換しない?」って自分含めた3人に急に話しかけるから断れなかった
まずここでミスったなって思った
昼飯も一緒に食べてくれたし 話は戻って新クラスの自己紹介の場面
目の前で笑う幼馴染の顔を見たとたんいろんな思い出がぶわっっっと蘇った俺は、、、
自分でもこんなことになるとは思わなかったんだけどボロボロと涙が溢れてきたんだ
幼馴染は俺の突然の号泣に「おまっ急に泣くなよ!」と戸惑っていたしクラスは騒然としていた
俺は新年度から号泣した変なやつとして高校生活をスタートしたってわけ 中学の時と違って男子も女子もみんな優しい
壁じゃなくて友達作ってもいいかなって思い始めた
ここまでが入学してから1ヶ月くらいかな でも悲しいかな…小学校のときにあんなに仲良かった幼馴染とはすっかり話が合わなくなっていた
幼馴染はスポーツ観戦が趣味でいまはサッカー部に入っていて彼女はいてあと一戸建てで1人部屋だし勉強もできる
大して俺はいまだに小学校時代にやってた中古ゲームをRTAするだけの日々…
幼馴染はクラスに馴染んでどんどん友達ができるなか俺は孤立していった それから時はすぎて9月、夏休み明けの登校で事件は起こった
なんと幼馴染が引っ越すことになったんだ
今度はタワーマンションに住むことになるらしい
うちのポストにも入ってた再開発でできるタワマン、そこに幼馴染は入居するとクラスメイトに話してたのを俺は机に突っ伏しながら盗み聞きしていた ・部活編
・勉強編
・友達編
この中からランダムに話します 俺は家に帰って母ちゃんに話した
すると母ちゃんはシクシクと泣き出してしまった
「ごめんね…うちはずっと団地で…ごめんね…」
俺は呆然としてしまった10数年生きてて母ちゃんが泣くところなんて初めてみたから
そしてこのときようやく俺はうちってもしかして貧乏なのかも…?と気づいた 思い返せば俺の昼ごはんはいつもポケモンパンだったしポケモンシールは母ちゃんに回収されてメルカリで売られてた
父ちゃんの車は軽トラだし不法投棄のゴミ捨て場のことをフリーマーケットと呼んでいた
俺は貧乏だったんだ そして高校生になると卒業後の進路について考えることもある
俺は恐る恐る両親に聞いてみた
「俺って大学行けるの…?」
父ちゃんはしばらく口を固く結んだあとにポツリと言葉を発した
「……奨学金って知ってるか?」 奨学金は借金だ
まさか大学に行けばこの年で借金をすることになるなんて
なんとかなるだろうと漠然と抱いてといた未来が確かな不安に固まってしまい俺は冷や汗をかいていた
次の日俺は図書室に行って進路ガイドブックをめくっていた 進路ガイドブックによると世の中には返済しなくてもいい奨学金があるらしい
成績がよければ、とかそういう条件付きだ
俺はなるほどと思った勉強を頑張ればなんとかなるかもしれないぞ、と
でも俺の成績は中の下くらい
相当頑張らなければいけなかった 図書室で遅くまでガイドブックに目を通してるとそこへ誰かが入ってきた
顔を上げるとそこにいたのは幼馴染だった
「お、久しぶり」
「あ、ああうん」
同じクラスにいるのに会話するのは久々だった
幼馴染は挨拶だけすると参考書コーナーに立って赤本をとった 部活編はほぼ友達編だからな
友達編から
ある日水道で手を洗っていたら横からいきなり「ねえ、私の名前覚えてる?」って話しかけられた
この子をAとする
このAはコミュ強だし性格いいし可愛いしモテる
こんな私とも一緒に帰ってくれた
ちなみにAとは3年間で一番一緒に帰って一緒にごはん行く仲になる Aとはいろいろ逆だった
先程も書いた通りAはコミュ強だし可愛い
私はコミュ障で地味だ
他にも食の好みが全く違うし好きな科目も違う(Aは英語が好きだけど私は数学が好き)
というか今まで出会った人で一番食の好みが合わないかもしれない
だってマックのポテトにアイスつけて食べてたし 「幼馴染は行きたい大学決めたの?」
「まぁな、ってお前まだ決めてないの?」
「この時期にもう決めてるほうが早いだろっ」
「そうかぁ?」
久々の会話だったのに自然と言葉は次から次へと出た
昔の関係に戻ったとまではいわないけど子供の頃のように気兼ねなく話せた 「そういやタワマン引っ越すの?」
俺は教室で聞いた話を尋ねるすると幼馴染の顔色が曇った
「まぁな、うん、……お前相手だし話しちゃうかうち離婚したんだよ」
「えっ」
初耳だった 聞けば小学校のときの一戸建てへの引越しも幼馴染の母親が不倫相手の元に移り住むためのものだったらしい
そして今回はそのときの不倫相手(いまの旦那)と離婚が成立して次の男の住むタワマンに移り住むということらしい
うんざりとした様子で幼馴染は言った
「タワマンなんか住んだら曇り空が近くなるよ」 ある日こんなことを言われた
「実はね、数学の点数やばいの…だから教えて!」
塾でも数学やってて自分でも勉強してたからきっと教えられる、そう思ってた
でも、人に勉強教えるってのは簡単ではない
上手く教えられないし人に自分の頭の中を伝えるのはすごく難しい 1年2学期の中間テストは少し内容が難しいっていうのもあって平均点が低かった
Aも私も点数がめちゃくちゃ低かった
数Ⅰでこんな低い点数取ったのも悔しいけど、友達にちゃんと理解してもらえる教え方を出来なかったのも悔しい
次は頑張ろう、Aと熱い約束をかわした それを聞いた俺はなんと言ったんだかあまり覚えていない
大変だったんだね、とか気の利かないことを一言二言かけたんだと思う
ただ帰宅したときLINEに幼馴染からまた図書館で会おうぜって連絡が入っていて俺はそれにスタンプを押した 勉強編と被りそうだからちょっと省きます
いろいろ試行錯誤して一緒に勉強して、そして迎えた期末テスト
平均点は上がってた
それと同時に自分たちの点数も上がってた
30点も上がったんだからこれは勉強した成果だよね それから俺たちは放課後に一緒に大学受験のための勉強をはじめた
俺は頭が良くなかったから幼馴染にいろいろ教えてもらった
先生なんかよりずっとわかりやすい説明で俺はどんどん成績が伸びていった
「おいおい俺に追いつくんじゃねーよ」
幼馴染はニクイ笑顔で茶化してきた
「へへっこのまま追いついたら同じ大学目指そうかな」 そしてまぁここからは本当に嫌な話になるんだけど
俺と幼馴染は結局同じ大学を志望することになった
そこで起きた第一の争いは推薦枠の奪い合い
うちの学校にはひと枠だけその大学への推薦入学の枠があった
俺たちはそのひと枠を巡って情報戦を仕掛けあった
次の試験に出る問題に関する誤情報、試験日を1週間ずらして教える、などなど…醜い戦いだった それで天罰が降ったのか推薦枠は俺と幼馴染どちらでもない女の子が勝ち取っていって
俺たちは普通に一般入試で受験することになった
大学受験は難しかったけどここは無事2人とも合格
春から同じ大学に通い始めた その頃になると2人でごはん行ったり遊んだりする仲になってた
ここからしばらくは2020年の話なので休校になってしばらく会えなくなるんだけどね >>45
高校の時だったらもう少し男っぽい文章書けてたかも そして今は第二の争いとして奨学金免除のための学力争い
第三の争いとして好きな女の子をどちらが落とすかの争い
第四の争いとして学生会の権力争い
第五の争いとしてバイト先のシフト決め権利の争いなど毎日のように幼馴染とは喧嘩をしてる でも仲が悪いかっていえばどうなんだろうな
よそからみたら俺たちのことを険悪というかもしれない
でも俺にとってあいつはいまでもずっと幼馴染であり……恥ずかしいけど親友だと思ってる
それはそれとして今度教授に幼馴染が講義出席せずに代弁頼んでたの告発しようと思う
ここまで読んでくれてありがとな 休校中もビデオ通話なんかで話してた
私「ビデオ通話友達とよくするの?」
A「するよー」
住む世界が違うと思った >>52
むむ、1から100まで全部嘘の話にそこだけツッコまれるとは思わなかった 2年は1年と似たようなかんじかな
数学は一緒にやるスタイルは変わらなかったけど先生が同じだったから古典もなぜか一緒に勉強した
なんで理系の私が古典教えるんだろうとか思ったけども Aのおかげで知り合いが増えたことがある
「この子もいるけどいい?」って一緒に勉強することもあるし、何となくいろんな人と知り合いになっていった
コミュ強と友達になってよかったと思った ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています