現実ぼく(あ…おばあちゃんがうずくまっている…)

ぼく(どうしよどうしよ…えっと声かけるべきか…どうしよ…)

ぼく「あ…あの…大丈夫…ですか…?」

おばあちゃん「ハァ…え…?ごめんなさいね…こんな体で…ハァ…出てきちゃって…」

ぼく「えっ…」

おばあちゃん「私は…大丈夫ですから…どうぞ行ってください…お仕事あるでしょう?どうもありがとうね」

ぼく「……すみません」

ぼく「…」(振り返る)

おばあちゃん「…大丈夫ですから」(手を振る)

すまんどこの誰ともしれないおばあちゃん
俺には救急車もタクシーも病院まで連れ添うことも何もしてないのに弱々しいけど優しい声でただ社交辞令とはいえ感謝の言葉を述べられた
ただ無視して後ろめたい思いをしたくないだけで声をかけた事が後から後から申し訳ない気分になった