力なんてないのに望みは高くて、知恵もないくせに夢ばかり見てて
できることなんてないのに無駄に足掻いて
俺は、、俺は俺が大っ嫌いだよ
いつだって口先ばっかりで
何ができるわけでもねえのにえらそうで
自分じゃ何にもしねえくせに、文句つけるときだけは一人前だ
何様のつもりだ
よくもまあ、恥ずかしげもなく生きてられるもんだよなあ、なあ
空っぽだ、俺の中身はすかすかだ
決まってるさ、ああ当たり前だ
当たり前に決まってる
俺がここに来るまで、こうしてお前たちに会うような事態になるまで
何をしてきたかわかるか
何もしてこなかった
何一つ俺はやってこなかった
あれだけ時間があって
あれだけ自由があって
なんだってできたはずなのに
なんにもやってこなかった
その結果がこれだ
その結果が今の俺だ
俺の無力も無能も全部が全部
俺の腐りきった性根が理由だ
何もしてこなかったくせに
何かを成し遂げたいだなんて
思いあがるにも限度があるだろうよ
怠けてきたつけが、俺の盛大な人生の浪費癖が、俺やお前を殺すんだ
そうさ性根は何も、この場所で生きてくんだってそう思ったって何も変わっちゃいなかった
あのじいさんはおれのそこんところもきっちり見抜いていやがった
そうだろ
強くなろうとしてたわけでも、どうにかなろうと思ってたわけでもねえ
俺はただ、何もやってないわけじゃないんだって、努力してるんだって、そうやってわかりやすいポーズをとって自分を正当化してただけだ
しょうがないって言いたい仕方がないって言われたい
ただそれだけのために俺はああやって体を張ってるようなふりをしてたんだ
お前を付き合わせて勉強してたのだって、そのバツの悪さをごまかすためのポーズだったんだよ
俺の根っこは、自分可愛さで人の目ばかり気にしてるような小さくて卑怯で薄汚い俺の根っこは、何も、何も変わらねえ
本当はわかってたさ
全部俺が悪いんだってことくらい
俺は最低だ
俺は俺が大嫌いだよ