経済産業省は27日、2035年ごろをめどに官民で次世代の国産旅客機の開発を進めると明らかにした。三菱重工業が撤退した「三菱スペースジェット(MSJ、旧MRJ)」の反省を踏まえ、1社ではなく複数社による開発を促す。経産省は研究費用のほか、技術の規格づくりや部材の安定調達などを幅広く支援する。

 新たな戦略では、三菱重工業の国産ジェット旅客機「三菱スペースジェット(MSJ)」の開発撤退の要因を指摘し、「MSJで経験や人材が蓄積され、完成機事業の素地は整いつつある」と総括する。