第三次性戦能力批准案 カッコいい男は錆びつく
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ある住宅街で、夜な夜な奇妙な委員会が開かれていた。
隠れミーティングサロン「ザ・ラブリーナイツ」での一幕である。
「おっけい、今日は第三次性戦能力批准案の新呼称検案検証委員会ってわけですが、みんな呼び名案は用意してきてくれましたかー?」
ハゲ上がった男性委員長が手を拳に握りしめ、気合い十分の狼雑言をはく。 「はい!提案します!」
ひょろひょろの委員が手を挙げた。
「錆びにくい鋼鉄の如き男の性能力を『チョモランマ勃ッ起』と命名できませんでしょうか?」
「ほ、ほう、なるほど…」
「ちょっと待ってくれ。それじゃ品がねえよ。俺の案聞いてくれ」
マッチョな委員が半ケンカ腰で言う。
「鋼鉄よりは戦車の方が男くせえだろ?だから『ソビエト級ミサイル』ってのがいいんじゃねえか?」
「ふむふむ、なかなかいい案じゃの」
そう言って、委員長は謎のボードに無暗にチェックを入れていく。 「ではでは、この辺で採決を取りますか」
一件落着かと思いきや、ルンペンの老人委員が立ち上がった。
「ばっ、馬鹿な!みなさん語源を無視しておりますぞ。性的能力と申しますれば『子々孫々ゴムゴムロープレイ』に尽きる!」
場内か、どよめき祭りとなり大紛糾。この夜の委員会はいつ閉ざされるのだろうか――。
第三章 完 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています