平気で遅刻をして謝りもせず怒ると居直る若者が多い。
新しいメディアと共に育ってきた彼らは同年代の横のつながりを重視する傾向が強く、意味のわからない若者の言葉を使いケムに巻く。
分からなければ年寄りだとバカにする。
彼らはあれが合理的、これが合理的と頻繁に口にするが、人間の社会というものは合理性だけで動くものではない。
残業を嫌い、飲み会を嫌い、個人を何よりも重んじる。
それは近代の傾向なのかもしれないが、何か居心地の悪いものを感じることもあるというのが率直なところだ。

戦争や飢えの時代知らないということが、甘えにつながっているのかもしれない。

1962年7月『世論時代』より