生徒が安心して応援に専念できる環境作りを――。アルプススタンドで声援を送るチアリーダーへの盗撮が問題視される中、開催中の第96回選抜高校野球大会でも各校が生徒を守る対策を講じている。

半ズボンは「安心して踊れる」

19日の第3試合。健大高崎(群馬)のアルプススタンドには、半ズボンで応援するチアリーダーたちの姿があった。同校は盗撮防止を目的に、今大会からチアリーダーの衣装をスカートから半ズボンに変更した。

前回のセンバツや昨秋の群馬大会などでチアリーディング部員が盗撮される事案があった。教員たちが対策を検討し、他校の事例を参考にして、野球部のユニホームのデザインを模した半ズボンの衣装への新調を決めた。

「スカートが良かったけど……」。衣装の変更に戸惑いを覚えた部員も少なくない。チアリーディング部顧問の雨宮由利子教諭は「自分たちの好きな衣装を着たいという気持ちはあるだろうが、生徒たちは態度に出さない。あれ(今までの衣装)を着ることで自信が出ることもあったと思うが、うまく気持ちを消化して受け入れてくれた」と生徒の気持ちをおもんぱかった。

つずき
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