願書提出ミス「生徒には非がない」、高校側が特例で3人に受験機会設ける

福岡市の私立博多女子中で、2月に行われた公立古賀竟成館(きょうせいかん)高(福岡県古賀市)の入試の願書が学校のミスで提出できず、生徒3人が受験できなかった問題で、高校側が今月、特例で3人に受験機会を設けていたことがわかった。


同高は、福岡県の古賀市、福津市、新宮町で組織する一部事務組合が運営する組合立の高校。今年、同県内で実施された公立高の一般入試では唯一日程が異なり、願書の提出期限は他校より4日早い2月16日正午だった。しかし、博多女子中では県立高などの締め切り日と混同して願書を準備しており、3人分を期限内に提出できなかった。


高校側は当初、「締め切りを過ぎており受理できない」としていたが、その後、組合内の教育委員会で協議し、今月7日になって「生徒には非がない」ことを理由に救済措置を設けた。事故や病気などで受験できなかった生徒向けの「追選抜」の規定に準じ、受験できるようにしたという。高校側は、実際に3人が受験したかは明らかにしていない。