福島第一原発の処理水 4回目の海への放出始まる|NHK 福島県のニュース
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20240228/6050025436.html

02月28日 18時24分

福島第一原子力発電所にたまる処理水について、東京電力は28日午前、今年度最後となる4回目の海への放出を開始しました。
放出をめぐっては、汚染水を処理する過程でトラブルが相次いでいて、東京電力の安全管理に地元などから厳しい目が向けられています。

汚染水を処理したあとに残るトリチウムなどの放射性物質を含む処理水について東京電力は去年8月から、基準を下回る濃度に薄めて海への放出を開始し、これまでの3回にわたってあわせて2万3351トンを放出しています。

東京電力は、28日午前11時10分ごろ、今年度最後となる4回目の放出を始めました。

およそ7800トンを来月中旬にかけて放出する予定です。

これまでの放出で、目立ったトラブルはなく、原発周辺で採取された海水のトリチウム濃度は、東京電力が自主的に放出停止を判断する基準を大きく下回っています。

しかし、汚染水を処理する過程では、去年10月に放射性物質を含む廃液を浴びた作業員が一時入院したほか、今月7日には汚染水の浄化装置から放射性物質を含む水が漏れるトラブルが起きています。

27日開かれた地元の漁協関係者らの会議では、作業のあり方に対する懸念の声が上がっていて、東京電力の安全管理に地元などから厳しい目が向けられています。