“メタバース役所”で行政サービス 三重・桑名市が実証実験

三重県桑名市は年金や介護に関する相談などの行政サービスをインターネット上の仮想空間で受けられる「メタバース役所」の実証実験を始めました。

この実証実験は桑名市が大日本印刷と協定を結んで26日から始めたものです。
実験では市民がインターネット上の仮想空間における自分の分身「アバター」を使って「メタバース役所」を訪問し、電子申請のサポート、住民相談、市民の交流活動支援の3類のサービスを受けることができます。
このうち「住民相談」では育児や教育、介護、年金などに関する相談を受け付けています。
市では将来的に市民が市役所まで足を運ばなくても時間や場所を気にせず行政サービスを受けられる環境の構築を目指しているということで、今回の実験はその一環として行われています。
桑名市の伊藤徳宇市長は先の記者会見で「テクノロジーの進展によって社会が大きく変わる中、市役所は変わりきっていない。テクノロジーを活用してスマートな自治体を実現させたい」と話していました。
桑名市などは3月29日まで実証実験を行い、今後のサービス導入に向けた課題などを検証することにしています。

https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20240227/3000034382.html