「セックスはスポーツである」と主張する団体・スウェーデンセックス連盟が欧州セックス選手権を開催したり、性交渉中の突発的な心停止、いわゆる腹上死が一定の割合で発生しうることが研究で示されたりと、夜の営みが持つ肉体運動としての側面がたびたび注目されています。そんなセックスに関するさまざまな研究から浮かび上がった効能を、アメリカの日刊紙・The Washington Postがまとめました。

Does sex count as exercise? - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/wellness/2023/02/15/sex-exercise-calories-heart/


◆セックスの運動強度
結論から言うと、「セックスは運動か?」という問いに対する科学界の回答はおおむね「イエス」となります。査読付き学術雑誌・Archives of Sexual Behaviorで2022年に発表された研究で、スペインのアルメリア大学とムルシア大学の研究者らは、性行為に伴う「身体的要求」、つまり肉体的な負荷に関する過去の研究を体系的に分析しました。

その結果、性交渉によって心拍は速くなり、エネルギーが消費されることが確かめられました。例えば、心拍数モニターを取り付けたカップルが性行為に臨んだ研究によると、性行為中の平均心拍数は90〜130bpm、ピーク時は145〜170bpmだったとのこと。

https://gigazine.net/news/20240216-sex-exercise/