バイデン大統領の攻撃反対にもかかわらず、ガザ地区最南端のラファへの空爆を強行
 イスラエルが、パレスチナのガザ地区の全人口の半数を超える140万人あまりが密集する最南端のラファに対する攻撃を、12日に事実上開始した。

 イスラエル国防軍(IDF)はこの日早朝、ラファに大規模な空爆を行ったと、ロイター通信などの外信が報道した。この日の攻撃では、イスラエル軍の戦闘機だけでなく戦車や戦艦なども加わったと、同通信は報じた。この日の空爆でラファでは100人ほどが死亡したと、ガザ地区保健省が明らかにした。イスラエル軍も声明を出し、「ラファのシャブラ地域を空爆した」と明らかにした。

 これに先立ち、米国のホワイトハウスはこの日、ジョー・バイデン大統領がイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と午前に電話会談を行い、「バイデン大統領は、100万人以上となるラファの避難民に対する安全と支援を確保する信頼できる実行可能な計画なしには、イスラエルはいかなる軍事作戦も進めてはならないと求めた」と明らかにした。しかし、ネタニヤフ政権はこの発表が出た直後にラファ空爆を断行した。

 パレスチナのガザ地区で最も南側にあるラファには、避難民と住民があわせて140万人あまり密集しているが、これはガザ地区の全人口の約230万人の半数を超える。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f50319ca83207e02372ae833e41f22c4d336915b