姉さんはあの日からずっと人形のことをタラちゃんと呼んでいた______。
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サザエ「タラちゃん。はい あーん」
しかし人形が食事をするわけもなく、母さんと姉さんが作った料理はボロボロと床に落ちていった。
波平「サザエ… きっとタラちゃんは風邪を引いているんだ…」
サザエ「あらまあ!!じゃあ私が急いで薬を買ってくるわ!!父さんたちはタラちゃんの世話をしてて!!」
姉さんが急いで家を出た。
マスオ「…」
波平「…」
カツオ「…」
フネ「…」
ワカメ「…」
部屋が静かになる。
その時 玄関の戸が開く音がした。 戸を開けた人物…それはノリスケおじさんだった。
ノリスケ「今日はやけに静かですねーおっ、美味しそうな昼ごはんがあるじゃないですかー!しかもひとつ余ってますねいただきまーす!!」カッチャカッチャ
波平「おいこらノリスケ!!やめ…」
父さんがノリスケおじさんを注意しようとするも何を思ったのか注意するのを辞めてしまう。
ノリスケ「どうしたんですかおじさん ひとつ余分に用意してるってことは僕のために作ってくれたんでしょ もー照れるなあー!」
クチャクチャクチャクチャ
ノリスケ「ご馳走様でした!!」
タラちゃんの分の食事を完食したノリスケおじさんが人形を見つける ノリスケ「なんですかこの人形は 随分と汚いですねー あっでもこの人形結構伸縮性ありますねーほら」
ノリスケおじさんがタラちゃん人形の腕や足,胴体を引っ張る
ノリスケ「ハハハ!!この人形すんごく伸びますねー!僕もイクラに買ってあげよっかなー!マスオさん!これってどこで買ってきたんですか!?」
マスオ「えぇと…その…それは………………」
ノリスケ「もー!今日はみんな静かでつまんないですよー!あれ、そういえば今日はいちばんうるさいサザエさんがいないじゃないですか どうしたんですかー!?」
カツオ「ちょ、ちょっと買い物に…」
その時 玄関の戸が開く音がした。
サザエ「ただいまータラちゃん大丈夫ー? ってあらやだこの靴ノリスケさんも来てるの!?」
姉さんが帰ってきた ノリスケ「ハッハッハ!!サザエさんったら!カツオ君!今の聞いたかい?タラちゃんは1年前に事故で亡くなってるから無事じゃないのにね!!サザエさんったら愉快だなあ」
その時 居間の襖が開いた
サザエ「ただいまー いらっしゃいノリスケさん… って!何タラちゃんにそんな酷いことしてんのよ!!」
ノリスケ「?」
ノリスケ「なんの事ですか?それより教えてくださいよ この人形どこで買ったんですかー?こんなに腕が伸びたり胴が伸ばせたりする人形あんまりないですよー笑」
プチッ
ノリスケ「あっ」
一同「あっ」
サザエ「えっ」
引っ張りすぎた人形の胴がちぎれた。
ノリスケ「いやーすみませんね!ちゃんと弁償はしますよー!!僕もそこまでケチじゃないんでね」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています