バブルというのは、物やサービスの値段が本当の価値よりも高くなってしまうことです。例えば、おもちゃの車が100円で売られているとします。でも、みんながそのおもちゃの車が欲しくて、どんどん買っていきます。すると、おもちゃ屋さんは「このおもちゃの車は人気だから、値段を上げよう」と思って、200円にします。でも、それでもまだみんなが買っていきます。そうすると、おもちゃ屋さんはさらに値段を上げて、300円にします。でも、それでもまだみんなが買っていきます。こうして、おもちゃの車は本当の価値よりも高くなってしまいます。これがバブルです。

日本では、1980年代後半から1990年代前半にかけて、バブルが起こりました。日本はアメリカと仲良くするために、アメリカの言うことを聞いて、お金をたくさん使うようにしました。すると、日本の物やサービスの値段がどんどん上がりました。特に土地や建物の値段が高くなりました。日本の人たちは、「土地や建物はずっと値上がりするから、買っておいた方がいい」と思って、たくさん買いました。でも、それは間違いでした。実は、土地や建物の値段は本当の価値よりも高すぎて、いつか下がることになります。

ドイツでは、バブルを防ぐことができました。ドイツはアメリカと仲良くする必要はありませんでした。ドイツはヨーロッパの国々と一緒になって、自分たちでお金の使い方を決めることができました。ドイツはお金を無駄に使わずに、物やサービスの値段を適切に保つようにしました。特に土地や建物の値段は高くなりすぎませんでした。ドイツの人たちは、「土地や建物は必要な時に必要な分だけ買えばいい」と思って、無理に買いませんでした。

日本ではバブルが崩壊しました。1990年代後半から2000年代前半にかけて、土地や建物の値段が急激に下がりました。日本の人たちは、「土地や建物はもう値上がりしないから、売ってしまおう」と思って、たくさん売りました。でも、売る人が多すぎて、買う人が少なくなりました。そうすると、土地や建物の値段はさらに下がりました。これを「バブル崩壊」と言います。

バブル崩壊は日本経済に大きな影響を与えました。日本の人たちは土地や建物を安く売ってしまったので、お金を失いました。日本の会社も土地や建物を安く売ってしまったので、お金を失いました。そして、日本政府も消費税を上げることで、日本の人たちからお金を取りました。これらのことで、日本経済は低迷しました。