弱者男性「デュランダル議長、あなたは私のことをどう思っているんですか!?」
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デュランダル「私は君のことを、この世界の大切な一員だと思っているよ。 君は何も悪くない。君はただ、運が悪かっただけだ」
弱者男性「運が悪かっただけ…? どういうことですか?」
デュランダル「君は生まれる前に、自分の親や環境を選べなかった。 その結果、貧しくて教育も受けられず、社会的にも不利な立場に置かれた。それは君のせいではない。 それはただの偶然だ」
弱者男性「偶然…? それが全てですか?」
デュランダル「いや、そうではない。 偶然はあるが、必然もある。 君は生まれた時から、自分の遺伝子によって、ある程度の能力や性格や運命が決まっていた。 それらは君にどうしようもない事実だ」
弱者男性「遺伝子…?」 デュランダル「ああ。遺伝子は人間の本質を決めるものだ。 遺伝子によって、人は自分に合った仕事やパートナーや生き方を見つけられる。 しかし、今のこの世界では、そうした遺伝子の情報が無視されている。人は自分の本当の自分を知らずに、無理やりに他人の期待に応えようとしている。 その結果、人は不幸になり、不満になり、争いを起こす」
弱者男性「でも・・・、遺伝子だけで人間を決めることなんてできませんよ。 人間は努力や環境や経験によっても変われます。遺伝子だけで人間を判断するなんて、差別じゃないですか?」
デュランダル「差別ではない。 理想だよ。 私は君にも、私にも、全ての人にも、本当の幸せを与えたいと常々願っている。 それが私が提唱するディスティニープランだ」
弱者男性「ディスティニープラン・・・?」 デュランダル「全人類の遺伝子を採集し、解析し、各自の適正職業やパートナーや生き方を決める社会システムだ。 そのシステムに従えば、誰もが自分に合った役割を果たし、社会に貢献し、満足し、幸せになれる。 戦争や貧困や差別や犯罪もなくなり、理想的な世界が実現する」
弱者男性「し、しかし議長、それは自由じゃありませんよ。 自分で自分の人生を決められなくなってしまう・・・。 自分の好きなことができなくなってしまう」
デュランダル「自由とは何だと思う? 自分の好きなことをすることか? それは本当に幸せなのか?自分の好きなことをしても、それが自分に合っていなければ、苦しくなるだけだ。 自分が好きだと思う人と一緒になっても、お互いに合っていなければ別れる運命になる・・・私のようにね。それは自由ではなく、無駄な努力と苦痛だ。本当の自由とは、自分の使命に従って生きることだよ。それができれば、誰もが幸せになれる。 それが私の目指す世界だ」
弱者男性「・・・」 デュランダル「君は今まで、運や偶然によって不幸な境遇に甘んじてきた。しかし、私のプランによって、遺伝子や必然、自らの使命に従い生きることで幸せになれる。それは君にとって、最高の救済ではないかね?」
弱者男性「・・・」
デュランダル「私は君を救いたいと思っている。そして君を信じている。君も私を信じてくれないか。私のプランに賛同してほしい。 一緒に新しい世界を作り上げることに協力してくれないか」
弱者男性「・・・」
デュランダル「・・・ 君は私の言うことに納得できるかな?」
弱者男性「・・・はい。 納得できます」
デュランダル「そうか。 それは良かった。君の決断を誇りに思うよ」
弱者男性「ありがとうございます・・・デュランダル議長」 -------
デュランダル「どうだね、新しい機体の調子は?君の遺伝情報をもとに最適化されたものなのだがね」
弱者男性「最高ですよ。まるで強者男性に生まれ変わったかのような気分です。」
デュランダル「それはよかった。では存分に君の使命を果たしてきてくれ」
アビー「ジャクウォーリア、発進どうぞ!」
弱者男性「ジャック・オー、ジャクウォーリア、いきます!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています