〜前回のあらすじ〜
いつもの調子で邪知暴虐の王を煽っていたクルリはとうとう捕縛されてしまう。
しかし処刑寸前のところでるるさんを身代わりにすることでなんとか窮地を脱したのだった。

クルリ「ぷはー。極度の緊張状態から解放された後のビールはやはり格別ですね」

るるさん「クルリ。何やってるの」

クルリ「ってるるるるるるるるる……るるさん!? どうしてここに!?」

るるさん「あまりにもクルリが遅いから王様が様子を見て来いって。家族にお別れの挨拶したら戻って来る約束だったでしょ」

クルリ「そ……それが……家族になかなか会えなくて……」

るるさん「だからってお酒飲んでたの」

クルリ「ち、違いますよ。このまま時間を潰してるるさんが処刑されたらまたクルリがvipで人気No.1のコテに返り咲けるだなんて決して思っていたわけではありません」

るるさん「そっか。そんなこと考えてたんだ」衛兵から拝借してきた棒で思い切りクルリをぶん殴る

クルリ「ぎゃあああああああっ! 頭が……クルリの明晰で聡明な頭がぁーーーー!」頭頂部から噴水のように血が噴き出す

るるさん「へっ。汚い花火だ」

その後大量に失禁しながら泣いて謝ったらるるさんも邪知暴虐の王も「あまりにも哀れで見ていられない」と許してくれました。まったくチョロいですね。
さて次回、日本名作文学集『蜘蛛じゃなくてトカゲを助けたら地獄にトカゲの尻尾が垂れ下がってきてとても助かる気がしません』に続く。来週もまた見てくださいね。