ブガッティ・ベイロン

ヴェイロン 16.4(Veyron 16.4)は、ブガッティ・オトモビルが2005年から2015年にかけて製造していたハイパーカーである。また、この車は、以前、世界で一番速い車として登録されたことがある車である。
1998年、フォルクスワーゲングループによって設立された新生ブガッティブランド初の市販車であり、2005年から発売され同グループのフラグシップともなっている[1]。

ヴェイロンの名は初代ブガッティのエンジニア、レーシングドライバーであり、1939年のル・マン24時間レースをジャン=ピエール・ウィミーユ(Jean-Pierre Wimille )とともにブガッティ・タイプ57で制するなど活躍したピエール・ヴェイロン(Pierre Veyron )から来ている[2]。

1999年フランクフルトモーターショーにてジョルジェット・ジウジアーロのイタルデザインによるコンセプトカーEB18/3シロン(18/3Chiron )を発表。シロンの名は、かつてのブガッティのレーシングドライバーであるルイ・シロン(Louis Chiron )から。その後フォルクスワーゲンが独自に手を加え、1999年の東京モーターショーでヴェイロンの名を持つコンセプトモデルが登場、この時のモデル名称はEB18/4 ヴェイロンであった。

翌2000年のパリサロンで搭載エンジンがW18気筒からW16気筒に変更され、現在の名称が採用されると同時に、大まかな仕様(最高出力1000hp以上、最高速400km/h以上)が発表された。2001年には量産化にゴーサインが出ていたが、高速走行時の空力特性、スタビリティの問題や、大型エンジンの採用による排熱の問題もあり、開発は難航していた。

2015年2月に完売が発表され、絶版となった。

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