9/5(火) 21:30配信 Pen Online
https://news.yahoo.co.jp/articles/a004129bb29136a35c5179def45769e513874bee
スペイン・カタルーニャ州のヌーディスト連盟は、「カタルーニャのビーチで直面しているヌーディストへの差別」に対処するよう、州政府に求めた。

連盟のメンバーであるセギモン・ロビラ氏は、英ガーディアン紙の取材に対し「以前は、訪れた場所がヌーディストビーチだと気づくと、人々はその場から立ち去るか裸になるかのどちらかでした。ところが最近は、気にせずに水着を着たままです」と説明。着衣の人が多いビーチは、ヌーディストにとって居心地が悪い。「そのことに観光客たちは気付いていません。これはマナーと敬意の欠如です」と続けた。

スペインでは、いかなるビーチでもヌードは禁止されていない。しかしヌーディストたちは、着衣で海を楽しむ人々に迷惑をかけないように、裸で過ごしている人が多いヌーディストビーチになるべく行く。「私たちは、着衣の方々にも同じように尊重してほしいのです」とロビラ氏は主張した。

同連盟は、この地域の50ほどのビーチに数十年根付くヌーディストの伝統を守ることを目的に「ヌーディストビーチの標識の設置」や「ヌーディズムの啓蒙キャンペーン」の要望書を提出した。

旅行ブロガーやインフルエンサーは、人里離れたビーチの美しさを発信することに夢中になり、その地に根付くヌーディズムの文化には気を止めていない場合が多い。「裸でいる人は、自分の写真がソーシャルメディアに載ることを望んでいません」とロビラ氏は言う。ヌーディストたちは、自分たちが笑われたり、長時間見つめられたり、ときには中傷されることもある。「残念なことに、女性のほうが視線を注がれ、嫌がらせを受けることが多いのです。ヌーディストであることと、女性であることの二重の差別を受けています」

その結果、ヌーディズム文化は着実に衰退しているそうだ。「水着を着ている人が多すぎるので居心地が悪いという理由で、一部のビーチに行くのをやめたヌーディストもいます」と彼は言う。ヌーディストたちは、特定のビーチが彼らにとって安全な場所であり続けることを願っている。「服を着ている人たちの中で、裸でいるのはとても難しいです。だからこそ、ヌーディストのためのビーチが必要なのです」

NEW YORK POSTは「私たちは自由を感じるためにヌーディストをしているのです。ヌードで泳ぐことと水着で泳ぐことは比較になりません。より自由で、より穏やかで、よりリラックスできます」というロビラ氏の言葉を紹介した。

SNS上では、「ヌーディストが言っていることには一理ある」「通常のビーチは、服を着るかトップレスになるかを選べるけれど、ヌーディストビーチでは、全員が全裸にならなくちゃ…」「いかなるビーチでも裸はダメよ」「今までよく知らなくて少し馬鹿にしていたけれど、ヌーディストの言い分に賛成だ」などの声がある。