佐天「私がしたうんこを御坂さんが全力で食べに来る能力かぁ」
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佐天「初春! ついに私も能力に目覚めたよ!」
初春「おめでとうございます! それでどんな能力なんですか?」
佐天「それがどんな能力に目覚めたのか教えてくれなかったんだよ」 初春「えっ? どういうことですか?」
佐天「なんでも詳細がよく分かってないらしくてさ」
佐天「後日教えてくれるんだって」
初春「もしかしたら佐天さんは珍しい能力に目覚めたのかもしれませんね」 佐天「そうかもね!」
佐天「ひょっとして御坂さんと同じレベル5級の能力だったりして!」
初春「それは高望みしすぎかもしれませんが、何か分かったら教えてくださいね!」
佐天「うん! 分かったらいち早く初春に伝えるよ!」 〜 翌日 〜
佐天「んんっ……」プリッ
佐天「あぁ〜スッキリした……」
佐天「下品だけど溜めに溜めたうんちを解き放つのって気分いいなぁ」
佐天「クセになりそう」 ピンポーン
佐天「まずっ……人が来ちゃった」
佐天「はーいっ!! 今出まーすっ!!」
佐天「急げ……! 急げ……!」アタフタ ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
佐天「もぉ……そんなに連打しなくても今出るってば……」 ピンポーン ピンポーン ピンポーン ピンポーン
佐天「ちょっ……しつこっ……」
ピンポーン ピンポーン ピンポーン ピンポーン
ピンポーン ピンポーン ピンポーン ピンポーン
佐天「………」 ドンッドンッドンッドンッ!!
ドンッドンッドンッドンッ!!
佐天(うわっ……コレ出たら絶対に駄目なヤツだ……)
佐天(でも返事しちゃったから居留守が使えないし……)
佐天(どうしよう……アンチスキルに連絡しようかな……) ドンッドンッドンッドンッ!!
ドンッドンッドンッドンッ!!
佐天(うぅ……しつこいなぁ……何処か行ってくれないかな……)
…………ドゴォォォォォンッ!!!!!!!!
佐天「ッ!? 何ッ!?」 スタスタスタスタスタスタ……
ドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッ!!
佐天(ヒッ……だ、誰かがトイレのドアを叩いてる……!)
佐天(どうして家の中に……?)
佐天(まさか玄関のドアを壊して……無理矢理入ってきたの……!?)
ドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッ!!
佐天(怖い……! 誰か助けて………!) バチッ!!!!
佐天(ッ! 今の電撃みたいな音ってまさか……!)
「佐天さん! 大丈夫!?」
佐天「み、御坂さん!?」 「散歩してたら佐天さんの家から凄い音が聞こえてきたから慌てて駆けつけたのよ!」
「そうしたら知らない男が佐天さんの家に入り込んで、ドアを一心不乱に叩いていたからとりあえず不意打ちの電撃で気絶させておいたわ」
佐天「ほ、本当ですか!!」
「うん。 一応聞いておくけど……佐天さんの知り合いじゃないわよね? この男の人」
佐天「いえ……男の人と会う約束なんて今日してませんから全然知らない人です」
「良かった、ってことは不審者で確定ね。早いとこアンチスキルに引き渡しちゃいましょ!」 佐天「御坂さん……本当にありがとうございます!」
佐天「もうホント……家に入ってこられてドアを叩かれた時は生きた心地がしなかったですよ……」
佐天「あっ、ごめんなさい! 今出ますね! お茶くらい出しますから!」
「も〜! そんなに気にしないで? 私達の仲じゃない。 佐天さんが無事で本当に良かったわ!」
佐天「うぅ……御坂さん推せる……」 「あっ、そうそう!」
「佐天さん、くれぐれも流さないでね?」
佐天「流さないでね……って何をです?」
「何をって……」
「佐天さんがしたうんこに決まってるじゃない」
佐天「ブッ!」 「お願いね?」
佐天「も、もぉ! 何を言ってるんですか御坂さん!」
佐天「トイレにしたうんちを流すのは人として当たり前のことじゃないですか!」
佐天「うぅ恥ずかしい……こんなこと乙女の私に言わせないでくださいよ……」
「はぁぁぁ……」
「佐天さん、もう一度だけお願いするわ」
「絶 対 に 流 さ な い で ね」
佐天「……………」ビクッ 「佐天さん、返事は?」
佐天「…………わ、分かりました」
佐天(何だろう……何か今日の御坂さん怖い……)
佐天(凄く嫌な予感がする……本当にドアを開けなきゃ駄目かな……)
佐天(…………………)
佐天(……うん、今日はもう帰ってもらおう) 佐天「ご、ごめんなさい御坂さん……」
佐天「何かまたお腹が痛くなって来ちゃいまして……お礼はまた今度ということで……あはは……」
「大丈夫よ、佐天さんがトイレから出てくるまでここで待ってるわ」
「コイツをアンチスキルに引き渡さないといけないし、壊されたドアのこともあるしね!」
佐天「いや、でも悪いですし……」
「待 っ て る か ら」 佐天「…………………」
佐天「すいません。 痛みが引いてきたので大丈夫そうです、今出ますね」
佐天(適当な言い訳して早く帰ってもらおう……)
佐天(きっと御坂さん、今日は虫の居所が悪いんだ……)
ガチャッ
佐天「はい、どうぞ……言われた通り流してないですけど何でこんなこと……」 御坂「ッ!!」ダッ
佐天「イタッ……そんなに慌てていったい……」
御坂「アハッ……あったぁ……!」バシャッ
御坂「ムシャムシャムシャムシャムシャ…………!!」グシャグシャ
佐天「ヒッ……!!」 佐天「な、何をしてるんですか御坂さん!」
佐天「そんなの汚いですよ! 止めてください!」
御坂「ムシャムシャムシャムシャムシャ…………!!」グシャグシャ
佐天(私がしたうんちを……嬉しそうに食べてる……)
御坂「ハァァァァ……美味しぃ……ムシャムシャムシャムシャ!!」グシャグシャ
佐天(ウプッ……吐きそう……) 佐天(こわいこわいこわいこわいこわい……)
佐天(こんなの……こんなの私が知ってる御坂さんじゃない! 異常だよこんなの!)
佐天(今の御坂さんに近づくのはどう考えても危険……早くこの場から離れ……)
佐天「…………………あれっ?」
佐天(御坂さんが言ってた……)
佐天(家に侵入してトイレのドアを叩いてた男の人って……何処に……?)
御坂「ゲェェェェッ……」
佐天「ッ!」ビクッ 御坂「……………………うーん、足りないなぁ」
佐天「えっ? 足りないって……」
御坂「足りない……足りない足りない足りない足りないッ!!!!!」ガシッ
佐天「いたっ……! 御坂さんやめて……! 離して……!」グッ
バチッ!!
佐天「ガッ!?」ドサッ 佐天「アッ……アガッ……ガッ………」ビクンッビクンッ
御坂「ごめんね佐天さん」
御坂「そこに排出された量じゃ全然満ち足りないみたいなの……」
御坂「だから……佐天さんの体内にある分も食べさせて?」ブゥゥゥン
佐天(アレって砂鉄の剣……!?)
佐天(御坂さん……私の家に砂鉄を持ち込んだの……!?)
佐天(それで……いったい何をする気……!?) 御坂「ちょっと痛いかもしれないけど、ごめんね?」スッ
佐天(ま、まずい! 殺される!)
御坂(一瞬で終わるから……)
佐天(動け! 動け! 動け! 動け! 動け! 動け!!)
佐天「ミサ……カサ……ヤメ……」ビクッビクッ
御坂「いただきます」
佐天「!!!!!!!!!!!!!!」 ───
──
─
佐天「カヒュー……カヒュー……」ビクッビクッ
御坂「ムシャムシャ……あぁ! まだここにもへばりついてる……! ムシャムシャ……レロレロ……」
佐天「」
御坂「……………」ピタッ
御坂「………………………………………んっ?」 御坂「私……今までいったい何をして……?」
御坂「ッ! オェッ! ペッ! ペッ!」
御坂「不味いッ!! そんでもって臭い! 私ったらいったい何を食べ」
佐天「」
御坂「……あれ? 佐天さん?」
御坂「えっ? コレ……全部佐天さんの血?」
佐天「」
御坂「そんな……お腹が……あんなに開いて……」
御坂「って……あれ? 血だらけじゃない……私も……」
御坂「えっ? どうして……? 何で……?」
御坂「まさか……まさか私が……コレを………?」 御坂「ウプッ……オエエエエエッ!! ゲェェェェッ!!」ビチャビチャ
御坂「ゲホッゲホッゲホッ!! オエッ……! ゲェェェェッ!!」ビチャビチャ
御坂「ハァ……ハァ……ハァ……」
御坂「グスッ……私が……佐天さんを……殺しちゃったの?」
御坂「そうよね……だって……私も……血だらけだもんね……」
御坂「何で……? 何でよ……! 嫌よこんなの……!」
御坂「嫌……嫌ァ……!」
御坂「嫌ァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!」バチッバチッバチッバチッバチッ 「なるほどなるほど……」
「自らの手で友達の命を奪ってしまったことによる怒り。悲しみ。そこから来る深い絶望。」
「それら負の感情とも言えるものが御坂君の自分だけの現実へ強烈に作用し……」
「御坂君が天上の意思へ至るための引き金となってくれたようだねぇ」
「まあコントロールが効かない一種の暴走状態にはなっているようだが……なぁに、手などいくらでもある」 「それにしても佐天君は実にユニークな能力に目覚めてくれたね」
「些か下品だけど心理掌握を遥かに上回る洗脳能力……」
「いや、コレは強い衝動に身も心も塗り潰す能力。 と訂正した方が良いのかな?」
「おかげで佐天君は見事に御坂君の心を暗く冷たい淵へ突き落としてくれたね」
「これが所謂"友情の力"というヤツかな?」 「この実験を思いついた時は正直なところ五分五分な確率だと思っていたけれど……」
「いやはや、無事に成功してくれて何よりだよ」
「……さあ、本番はこれからだ」
御坂(Phase 5.1)「…………」バチッバチッバチッバチッ
「実験を続けようか」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています