姉「ごめん……今から晩ごはん作るから」弟「>>4」
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~夜・帰り道~
姉「はぁ……今日もバイト疲れた……」
姉(もう、店長、終わり際にあんな事言い出さなくても)
姉(そのせいで帰り遅くなっちゃった……)
姉(……でも、いい時給で雇って貰ってるんだから無碍には出来ないよね)
姉(天国のお母さん達に代わって、私があの子を育てなきゃなんだから……)
ガチャッ
姉「ただいまー」
弟「おかえり」
姉「遅くなってごめんね、今から晩ごはん作るから……」
弟「>>4」 弟「いらない」
姉「えっ、なんで……?」
弟「……タツヤくんの家でご馳走になったから」
姉「そう……分かった」
姉(……本当だよね?)
~翌日~
ガチャッ
姉「き、今日も遅くなっちゃってごめん!すぐ作るから……」
弟「>>13」 弟「お姉ちゃんがいい」
姉「……ふふふ、はいはい。お姉ちゃんは食べ物じゃないですよー」
姉(こんな事言い出すなんて、まだまだ子供なんだなぁ……)
姉「今日は弟の大好きなハンバーグだから!テレビ見て待ってーー」
ギュッ
姉「……へ?」
弟「>>20」 弟「ハンバアアアアアアアアアアアアアアアグ!!!!」
姉「……ぷっ、くくく……あはははwwwどんだけ嬉しいのwwww」
姉「抱きついた挙句にそんな叫び出してwwwwまるで師匠じゃんwwww」
弟「お姉ちゃんよりもハンバーグがいいもん!」
姉「ムーっ……そんな事言うと作ってあげないぞー?」
弟「えっ!やだよぉ……ごめんなさい」
姉「うん、素直でよろしい。じゃあ作るから待っててー」
~夜~
弟「ZZzzz……」
姉「ふふ、よく寝てるなぁ」
姉「にしてもさっきのハンバーグ、思い出しただけで……ww」
姉「……あんたのお陰で、これからも頑張っていけそう。ありがとね」
姉「って寝てる所に言っても仕方ないか」
弟「……んぅ~……」Zzzz
姉「ん、寝言……?」
弟「>>30」 弟「お姉ちゃん…一生愛してるよ…」Zzzz
姉「!?」ドキッ
姉「な、何を言って……えっ、ええぇぇ~っ!?」アタフタ
弟「ふふふふ……」Zzzz
姉「……ど、どうせ変な夢を見てるだけ!もう!寝る!」
~翌朝~
姉(なんて布団に入ったはいいけど、妙にドキドキして結局寝れなかった……)
姉(……夜まで保つかなぁ)
姉「ふあああぁ………」
スタッスタッ
弟「…………」
姉「あ、おはよう。今朝ごはん作ってるから……」
姉(……あ~もう何で目を見れないんだ私!)
弟「>>38」 弟「おはよう」
姉「あ、うん……」
姉(ああもう意識してんのこっちだけじゃん!)
姉(……って向こうは寝てたんだし、それもそうか……)
弟「体操着ってどこ?」
姉「あ、えぇと……」
~夕方~
姉(……どうにか学校は乗り切ったけど、もう眠気が限界)
姉(バイトまで少し時間あるし、30分だけ寝よう……)
姉「……」Zzz
~夜~
姉「……ん、んんぅ……」
姉「……!? 今って……!」
姉(……20時、終わった……完全に終わった)
姉「あぁ~もうアラームちゃんとかけてたのに!」
姉「と、とにかく店長に電話しないと!」
プルル プルル
ガチャッ
姉「も、もしもし店長ですか!? 本当にすみません、無断欠勤しちゃって……」
店長「>>45」 店長「お前誰だよ」
姉「えっ」
店長「無断欠勤だけはすんなよって言ってたよなぁ?」
姉「そ、それは……ごめんなさいごめんなさい!」
店長「約束を守れねぇ人間は知らねぇって言ってんだよ!二度とかけてくんな!」
プツッ
姉「……嘘、嘘嘘嘘嘘……どうしよう」
ガチャッ
弟「ただいまー……どうしたの?顔色悪いけど」
姉「バイト、クビになっちゃった……」ポロポロ
弟「>>55」 大丈夫、お姉ちゃんが頑張ってるのは僕が一番知ってるから 弟「大丈夫」
姉「へ……?」
弟「お姉ちゃんが頑張ってるのは僕が一番知ってるから」
ポンッポンッ
姉「……うううぅぅ、弟、弟おおおぉ!」
ギューッ
弟「お母さんたちが居なくなってから、ずっと甘えちゃってたよね……」
弟「僕も高校生になったら働くから、どうか一人で背負い込まないでね?」
姉「う、ううっ、うううぅぅっ……」ポロポロ
姉「うええええぇぇぇん!!」ボロボロ
~翌朝~
チュンチュン
姉「……んんっ、朝……?」
姉(泣きつかれて寝ちゃったって事かな……)
姉「……ん?」
フカフカ
姉(布団……弟がかけてくれたみたい)
姉(……もう、これじゃあどっちがお姉ちゃんか分からないよぉ)
スタッスタッ
姉「……あ、おはよ。昨日はそのありがとね」
弟「>>70」 弟なら当然のことさ、それより、お姉ちゃんの真似して自分でハンバーグ作っみたんだ。 弟「ママ活始めた」
姉「えっ、なにそれ……?」
弟「中学生でも出来るアルバイトみたいなもんだよ」
姉「そんなのあるの……?」
弟「うん。最近はいわゆる労働とは違う稼ぎ方もあるんだよ」
~夕方・家~
ガチャッ
弟「ただいま」
姉「お、弟!良かった、ちゃんと帰ってきた……」
ギュッ
弟「え……?」
姉「友達から聞いたよ!ママ活って危険だって!」
姉「詐欺とか、他の人の家庭壊しちゃったりとか……色んな危険性があるって!」
姉「そんな事やめて……?」
弟「>>77」 わかった。これ以上お姉ちゃんをかなしませるわけにもいかないし。辞めるよ 弟「もう辞められないよ……」
姉「……へ?」
姉「な、なんでそんな事言うの!」
姉「お姉ちゃん、すぐに新しいバイト見つけて頑張るから!」
姉「だから、やめてよぉ……」ポロポロ
弟「>>85」 弟「誰のせいでこうなったと思ってんだ」
姉「!」
弟「僕、知ってるんだよ?お姉ちゃんがどう稼いでたのか」
姉「!!」
弟「何で僕はダメなの?お姉ちゃんだって……」
姉「や、やめてーー」
弟「>>94してたじゃないか!」 弟「交通量調査してたじゃないか!!」
姉「だ、だって!動体視力くらいしか取り柄のない私に出来る仕事なんて他には……」
弟「青のミニバン」
姉「!?」
弟「懐かしいよね、お母さんやお婆ちゃんが生きてた頃……よく乗って出掛けたよね」
姉「あぅ……」
弟「でも、二人が事故で死んじゃって……うちから消えちゃったよね、塞ぎ切ったお父さんと一緒に」
姉「……」
弟「……最近、この辺で目撃情報があったらしいね。それも交通量調査が行われてる付近で」
姉「…」
弟「二人だけで力を合わせて生きていくって約束したのに……」
弟「お姉ちゃんはやっぱりお父さんの事、忘れられてないんだ!」
弟「だったら僕だって新しいお母さんを探すしか……」ポロポロ
姉「>>105」 姉「お腹にお父さんの子がいるの」
弟「!?」
姉「……お父さんは悪くないの。私が誘ったんだ」
姉「塞ぎ込んでたお父さんを見てられなくて……元気になってくれるかなって」
姉「……でも、元気になるどころかお母さんへの罪悪感からか失踪しちゃった……」
姉「皮肉な話ね、それがまた私に罪悪感を生み、その後この子の事が分かった……」
姉「気がつけばもう引き返せない時期になってて、この子の存在はその罪悪感をより膨張させた……」
姉「弟と、自分の子供の父親を私は奪ってしまったんだって……」
姉「だから、お父さんを見つけてまた皆で暮らすようにするのが私の罪滅ぼしだって考えたの……」ポロポロ
姉「全部、私のせいなの……許して……」ポロポロ
弟「>>120」 弟「いいよ!」
姉「い、いいの……?」
弟「言ったでしょ?」
ギュッ
姉「!」
弟「大丈夫、お姉ちゃんが頑張ってるのは僕が一番知ってるって」
弟「……ホント頑張り過ぎだよ」
姉「ううぅ……」ポロポロ
弟「……そっか、この間見たの正夢だったんだ」
姉「へ……?」
弟「お姉ちゃん……一生愛してるよ」
姉「!!」
弟「そのお腹の子供も一緒にね」
姉「弟おおおおぉぉ……」ボロボロ
弟「力を合わせて生きていこうね……3人で」
姉「うん……!」
完 ハンバアアアアアアアアアアアアアアアグ!!!!のところは意味が分からんくておもろかったわ。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています