幼馴染の妹の話
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初心者だし思い出しながらだからグダグダだけど聞いてほしい
あと実話だからオチとかないです申し訳ない 俺が幼馴染に出会ったのは12年くらい前の春ごろ。東日本大震災がきっかけで俺の家族は地元より
少しだけ都会の住宅街に引っ越した 春って言っても雪国だからまだ少し残ってたのを覚えてる。
引っ越し先の家に荷物運び込もうとしたら雪が邪魔だったんで俺と父でまず雪かきをしてた 俺が小3か4くらいの頃ね。
二人で雪かきしてたら隣の家からスコップ持った同い年くらいの男の子が来て無言で俺らに混ざって雪かきしだした。
俺と父はわけわからんくてボーとその子を見てた 意味わからな過ぎてとりあえず俺からそいつに話しかけた。
俺「こ、こんにちは」 「....」そいつは無言。
父「こんにちは、隣の家の子?」
「.....]
そいつ結局無言のまま家に帰りやがった。俺は謎にイラついた。
まあこいつが俺と幼馴染との出会い。家が隣だから自然と毎日遊ぶようになった。 引っ越してきて一週間ぐらいたって、俺は初めてそいつの家に行くことになった。
そいつの家に入った瞬間少し違和感があった。匂いだ。鼻が痛くなるような甘ったるい匂い。 謎の甘ったるい匂いを我慢して中に入ると、
禿げた白人のおっさんが出てきた。 謎の甘ったるい匂いの禿げた白人のおっさんの妹の話? 俺は驚いた。入る家を間違ったのかと思った。そしたら幼馴染がその白人と英語で会話しだした。
俺はパニックだった。家の中を見るとでかいソファに髭がもじゃもじゃの白人おじちゃん、眼鏡かけた白髪のでかい白人おばちゃん。
何故か俺は死を覚悟した。 どこからどう見ても俺と同じ日本人の幼馴染が白人のおっさん達と英語で談笑してる中
俺は死刑執行を待つ囚人のように立ち尽くしていた。そしたら奥のキッチンから日本人のおばさんが出てきた。
俺は思った。救世主だと。俺は初対面のおばさんの所までダッシュで駆け寄った 俺はパニックで「す、すみません、えいご、わかりません...!」とか訴えた。
そしたらおばさんは爆笑してた。俺はキレそうだった。 それからおばさんは一人ずつ俺に紹介してくれた。
ハゲ白人 幼馴染の父親
ヒゲ白人 幼馴染の爺ちゃん
眼鏡白人 幼馴染の婆ちゃん
おばさん 幼馴染の母
幼馴染は黒髪黒目で顔つきも完全に日本人。
最初は信じられなかったが当時の俺は
英語話せる=外国人
だったからすんなり受け入れた。ビビったけど 幼馴染の家族たちはカタコトの日本語で俺に話しかけてくれて、すぐに打ち解けた
家に入って1時間位経った頃、突然どぉぉぉんっ!!という音がした。俺はビビってあたりを見渡した。
ソファに近い部屋のドアが開いていた。さっきの音はドアが激しく開けられた音だった。
そしてそこには女の子が立っていた その子を見た時、俺に衝撃が走った。
腰ぐらいに伸びたウェーブがかった金髪、透き通るような真っ白い肌、綺麗なヘーゼルの瞳
天使だと思った。
おばさん「お、やっと起きたなw」
俺「あの子誰でs」
話の途中でまた衝撃が走った。物理的に。
気づいたら俺は床に倒れ込んでた。
「あぁ、この家、床も甘い匂いなんだぁ」と思った。
俺はその美少女に突き飛ばされていた。 その後のことはよく覚えてない。
おばさんが俺にごめんね!大丈夫!?とか叫んでるのが遠くで聞こえてた。
あの美少女は幼馴染の妹らしい。年は三つ下で当時七歳頃。
そしてとにかく狂暴だそうだ。そうなんだーやっぱりねーて感じ。
これが俺と幼馴染妹の出会い。 俺は当時毎日学校が終わると真っすぐ幼馴染の家に行った。
幼馴染とゲームしてマンガ読んで、たまに一緒に飯食って、風呂の時間に帰る。毎日そんな感じ。
妹は空手だか空道だか格闘技習ってたからいなかった。俺はあれ以来妹が怖かったから、会わなくてすんでうれしかった。 俺が四年生になった頃、そんな俺の生活は突然終わった。幼馴染が習い事を始めやがった。
つまり、もう学校帰りに二人で遊べなくなるのだ。
それだけならまだいい。なんと妹は逆に習い事をやめやがった。
つまりもし俺が今までの様に学校帰りあいつの家に行けば
あの狂犬と二人っきりで過ごすことになる。
それは嫌だ!危険すぎる!!
ということで俺はあいつの家に行くのをやめた あいつの家に行かなくなり一週間くらい経った。
父は仕事、姉二人も部活でいない。俺は部屋で一人漫画を読んでいた。
窓からコツッコツッと音がする。なんだと思い見に行く。
そこにはあの狂犬がこっちを睨みながら立っていた。こえーよ。 ここら辺長くなるから端折る。
要は妹は俺と遊びたい、でもいつも兄といるから気を使って話しかけれない。
近所に友達もいないから遊びに来い、と。
うーん、かわいいやん?と思った。
俺は当時からちょろいので「仕方ないお兄さんが遊んでやるぜw」
とか思いながらまたそいつの家に通うようになった。
それから俺らの距離は縮まり、急接近...
とかはなくて相変わらず狂暴。
毎回びんたされたり、自転車でタックルされたり、ゴールデンボール潰されたり
でも確かにこの時期から俺と妹の距離は縮まり始めた。 向こうの親は共働き、兄は習い事、祖父母は近くだが別居
うちも父は仕事で姉たちも部活で帰りが遅い
俺と妹は毎日二人で遊んでた。
一緒にいるうちに妹は意外と普通の女の子だった(凶暴だが)。
俺らの地域は外国人が多く住んでいてハーフも多い。
クラスの三分の一がハーフってのも珍しくない。
ハーフが多い分それ特有のいじめも多かった。
簡単に言えば白人ハーフが黒人、アジア系ハーフをいじめたりしてた。(子供って残酷..) 妹は白人ハーフ、でも妹もいじめられていた。
妹は日本語がすごく下手だった。なら英語が話せるのかというと、英語も下手らしい。
簡単に言えば言葉が変だからいじめられている。
意味が分からないが、子供のいじめなんてくだらない理由がほとんどだ。
ある日俺は突然そんな話をされた。「わたし学校でいじめられてるんだ」って。
「なにも悪いことしてない、でもいじめられる、なんで?」
「学校こわい、いきたくない」って。
あの狂犬が泣きそうになりながらそんな話をしてきた。 この話されたのは確か俺が小6ぐらい、妹が小3。
出会ってから2年ちょい。俺は全然いじめの事を知らなかった。
妹はよく痣ができたり服が汚れてたけど、
また外で激しく遊んだんだなぐらいにしか思ってなかった。
俺「お母さんたちにそうだんした?」
妹「してないし、言えない..」 完全に困った。ガキの俺は思った、俺ら子供で解決できることじゃないと。
あの狂暴な妹が親にも相談せず一人で耐えていた。相当苦しかっただろう。
でも俺じゃどうにもできない。とにかく親に相談するように説得した。
妹 断固拒否 妹は怒ったり興奮すると英語混ざりで話す。
妹「no!! im not gonna tell them!!」
叫んで泣いて大変だった。なんとかその場は収めた。2か所ほど擦り傷を負ったが。 そして後日、おばさんが休みの日、妹が昼寝中を見計らっておばさんにあの事を伝えに行った。
あとでバレたら半殺しにされる、それでも放っておけなかった。
俺「おばさん。ちょっと話があるんだけど、」
おばさんは俺の雰囲気から察したのか真剣に聞いてくれた。 全部話し終わった後、しばらくおばさんは難しそうな顔で「うーん」とうなっていた。
そして突然俺に「俺君だったらどうする?」と聞いてきた。意味が分からなかった。
俺「どういうこと??」
おば「いやーもし俺君がハナみたいにいじめられて辛いって思ったら、どうする?」 何で子供の俺にそんなこと聞く。
疑問と同時に、俺の中である思い出が頭をよぎる。
俺は転校前の学校でいじめられていた。理由は今でも分からない。
母親がいないからなのか 頭が悪いからなのか。とにかくひどいいじめに遭ってた。
当時俺は本当につらくて、学校に行きたくなくて
朝起きたら小便漏らしたりしょっちゅうしてた。
それである日父親が言った「学校なんか、休んじまえよ。いじめから逃げるんじゃない、自分を守るって意味」
「辛いことを無理に耐える必要ねえ、勉強なんて家でやりゃいい」
俺はどんなに辛くても学校は行かなきゃって、勝手に思ってた。
でも父親のその言葉で俺の気持ちは一気に晴れた。 俺はおばさんに答えた
「いじめに、辛いことに、無理に立ち向かう必要はない..と思う..」
「勉強は家でもできるし、友達なら、俺がいるし!」
今考えれば大人相手に子供が随分無責任なこと言ったと思う。
でもおばさんは、何かに納得したみたいに笑って
「よしわかった!ありがとうね」と言ってこの話は終わった。
おれは「??」だった。
関係あるかわからないけど、国際恋愛した人って強い気がする。
普通自分の娘がいじめを一人で抱え込んでるってわかったら動揺するだろ。
妹がフライパンから火柱上げた時も笑ってたし、本当に肝が据わってる。
それから一か月もしないで妹は不登校になった。
不登校って言ってもみんなが想像するネガティブな感じじゃなく
妹も明るく前より楽しそうだった そしてこのころから妹の様子が変わり始めた。
妹が不登校になったのがちょうど夏休みが始まるころ。
妹の家に行くと突然わき腹をチョップされた。吐いた。
妹「言うなって言ったよな?」
俺「ご、ごめんね..]
大きな足音を立てながら自室に向かう妹。ゴジラかよ。
妹「..ありがと」
小声だが確かに俺は聞いた。あいつが礼を、俺に、伝えたのだ。
感動のあまり俺は「え!いまありがとって言った!?ねぇ!?ねぇ!!」
みぞおちを蹴られた。また吐いた なんだかんだあっていじめ問題は解決したわけだ。そろそろ気づいてると思うが
妹は所謂ツンデレだ。それもツンが狂暴すぎる。しかもデレはめったに出ない
ツンツンツンツンツンデレという感じ。金髪ハーフでツンデレ。最高、だが俺は一度も
あいつをそういう目で見たことがない。だって夏休みの宿題教えてと言われて
教えてあげたら、難しいという理由だけで俺の腹をシャーペンで刺してくるような女
嫌でしょ。 しばらくして俺は中学生になった。妹は4年生だったかな。俺はこの時期背が結構伸びて173cm
くらい。中1にしては大きかった。妹は小柄で会うたび小さく見えて、それが面白くて笑うと
毎回ぶん殴られた。中一の梅雨、面白いことがあった。
夕方6時ごろ、外は土砂降り、俺は家でテレビ、父はソファで寝てた。
突然インターフォンが鳴る。こんな雨の日になんだ
ドアを開けるとそこにはびしょ濡れの妹がいた 親にも言えなかったイジメの件を1には打ち明けられたわけだから良い見方をすればそれだけ心を許してるってことだよな 俺「なにしてんの!?」
俺は慌てて妹を中に入れタオルを渡した。よく見ると号泣してる。父、イビキかいて寝てる。
話を聞くと、雷が怖いらしい。昼寝から起きると家に一人、そして薄暗い家に響く雨と雷の音
意を決して俺の家にダッシュできたと。 仕事中に書いてるから遅くなってしまう。申し訳ない。
実話だけどどう思うかは読み手の自由だからね。 長いよね。結構端折ろうかな。飛んで俺が高3の頃。妹が亡くなった。
俺と幼馴染家族で湖に行ったんだ。
妹が流されて、ハゲ父ちゃんが助けに行ったけど、結局二人とも流されて、父親は助かったけど
妹は次の日になって引き上げられた 不思議なもので事故直後は全然涙とかでなくて、その代わりにずっとボーとしてた。
まるで最初から妹なんていなかったみたいに、何を聞いても何を見ても現実味がなかった。
そのくせ一年、二年て時間が経つごとに実感がわいてきて。ちょうど今頃の時期だった いじめの件以降もいろいろあった。幼馴染一家崩壊の危機
妹ファーストキス喪失 妹渡米with祖父母、妹日本帰還 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています