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2023/07/20(木) 23:07:43.503ID:L021akCL0「なんだここは。まるで我が国ではないか」ソウルから5日間日本に滞在したパク某氏は、東京歌舞伎町のゲート前で思わず声を上げた。雑居ビル群には居酒屋や風俗店のカラフルな看板がびっしりと並び、路上も移動式の蛍光看板があちこちの道端に設置されている。さらには金髪で威勢のいい客引きの青年がしつこく声をかけて回るさまも含め、韓国の一般的な街の風景を連想したのだ。
パク氏が驚いたのはただ無知だったからではない。これまでもニューヨーク、ロンドン、シドニー、バンクーバーといった先進各国に滞在歴があり、その都度繁華街のバーやナイトクラブに足を運んだ経験もある。しかし、先進国でありながらここまで韓国とよく似た情緒があるのは日本だけだという。「同じアジアに限ってもシンガポールの繁華街の方がよほど欧米に似ていた」とも言う。
パク氏はその前に飛騨高山を観光していた。世界遺産の白川郷の玄関であり、山間部にある日本伝統家屋も多い地方都市だ。つまり日本の古来から正統な街並みの形が何であるかをその目で見てきたからこそ、歌舞伎町の日本的なDNAの欠如した風景に驚いたというのだ。パク氏は興奮したようにこう話す。
「たとえば韓屋（韓国式家屋）は屋根や柱に曲線美を設けるが、日本家屋は四撮り直線的なので、必然的にまっすぐ整った街が出来上がりやすい。韓国仏教寺院はきらびやかな配色を好むが、日本寺院はわびさびの美で渋い色で統一された光景になる。ところが歌舞伎町は直線的秩序もなければ、色彩統一もない。「韓国の混沌とした街」そのものだった」
同様の経験はキム某氏も済んでいる。キム某氏は日程の関係上、韓国の京畿道と呼ばれる近郊地域の神奈川県観光に徹した。
横浜みなとみらいの高層ビル群を見たのちに、漫画「スラムダンク」の聖地の湘南海岸の住宅地を散策。箱根温泉に泊まり、最終日に空港行きリムジンの時間があるので出発付近の横浜駅西口を歩き、愕然とした。それまで都会でも住宅地でも山間の温泉郷でも神奈川県土に遭った整った風情が、この一帯だけ無法地帯のようだったからだ。西口五番街一帯は「神奈川の歌舞伎町」と呼ばれ、居酒屋や風俗と言った夜間産業のほか、カラオケやドン・キホーテのような格安全国チェーンが軒を連ねる。その街並みと人間たちのオーラは、韓国の街そのものだという。
しかしキム氏は学生時代に韓日比較文化論を専攻していたため、ある特徴に気づいたのちに以下のような仮説を立てた。それは日本繁華街DNAが韓国由来だということだ。
「日本繁華街には韓国の街との構成要素の類似が驚くほど多い。色鮮やかでデザイン統一のない看板や電線のからまった街路もそうだが、たとえばカラオケやサウナ、ラブホテルなどは日本と韓国にしか存在しない業態だ。ほかにもパチンコは韓国には存在しないが、在日韓国人が多く創業しているのは有名な話であり、店内風情は韓国人感性に基づいている。ドン・キホーテの凝縮された陳列空間や車道を走る風俗広告大型トラックなども韓国に存在しない商売手法だが韓国人の発想力と美的感覚に限りなく似ている」
キム氏の見立てはおそらく正しいだろう。横浜の場合もともと港町だったために駅前繁華街は近年まで存在しなかった。かつて蒸気機関鉄道が一般的だった時代、多くの列車が発着するターミナル駅前は排煙だらけで、長時間滞在し居住することに不向きな忌憚の土地だった。戦後にそういう場所に闇市が作られ、いかがわしいものがなんでも集まる場所として、それを求める者とが集まることで今に至った。つまり日本繁華街は伝統的固有の街ではなく、近現代の社会情勢で自然形成されたということだ。
今では「一等地」でも昔は忌憚され、多くの日本人が好き好んでいく場所ではなかった。韓半島から労働力として連行された在日韓国人たちは、民族迫害のためにそうした場所に住まわざるを得なくなった。さらに職業選択肢も乏しかったため、一般日本人の間では職業差別があるが参入障壁が低く手っ取り早く稼げる性にまつわる産業やギャンブルなどで生計を立てるようになったということだ。
