大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第16号

令和5年7月12日 16時41分 気象庁 発表
見出し

北日本から西日本では日本海側を中心に13日にかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、北日本から西日本では13日にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
本文

[気圧配置など]
 梅雨前線が、朝鮮半島から東北地方にのびています。西日本から北日本では、上空の寒気の影響や前線に向かって太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、雷を伴った激しい雨の降っている所があり、九州北部地方では非常に激しい雨の降っている所があります。
 前線は東北地方を南下して、13日は西日本から東日本に停滞するでしょう。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、上空約5500メートルには氷点下6度以下の寒気が流れ込むため、西日本から北日本では13日にかけて、広い範囲で大気の非常に不安定な状態が続く見込みです。
 なお、西日本から東日本に南下した前線は、14日は再び北上して15日から16日頃にかけて北日本に停滞するでしょう。このため北陸地方では15日にかけて、東北地方では15日から16日頃にかけて大雨となる可能性があります。

[防災事項]
 北日本から西日本では日本海側を中心に13日にかけて、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
 これまでの大雨により、九州北部地方を中心に地盤の緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
 13日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   東海地方、北陸地方        150ミリ
   東北地方、中国地方、九州北部地方 100ミリ
 14日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   東海地方、北陸地方   100から150ミリ
の見込みです。
 また、北日本から西日本では、13日にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。東日本や北日本では、降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。

[補足事項等]
 地元気象台の発表する警報、注意報、早期注意情報、竜巻注意情報、気象情報等に留意してください。
 次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は、13日5時頃に発表する予定です