大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第14号
2023年07月11日16時40分 気象庁発表

北日本から西日本では、12日にかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、北日本から西日本では13日にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨に注意してください。

[気圧配置など]
 西日本や東日本では、梅雨前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気や日中の気温の上昇の影響で、北日本でも上空の寒気の影響で、大気の状態が非常に不安定となっています。
 梅雨前線は12日にかけて北上しながら北日本にのびるため、暖かく湿った空気が西日本から北日本に流れ込むでしょう。また、12日午後には日本海の上空約5500メートルに氷点下6度以下の寒気を伴う気圧の谷が進み、日中の気温の上昇も加わって、西日本から北日本の広い範囲で大気の状態が非常に不安定となる見込みです。
 梅雨前線は13日には本州付近に停滞するため、北日本から西日本では引き続き大気の状態が非常に不安定となるおそれがあります。

[防災事項]
 北日本から西日本では、12日にかけて雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。九州北部地方では、これまでの大雨により広い範囲で地盤が緩んでいるため、少しの雨でも土砂災害が発生するおそれがあります。
 12日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   東北地方、北陸地方     120ミリ
の見込みです。
 北日本から西日本では、12日にかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

 また、北日本から西日本では、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。東日本や北日本では、降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。

[補足事項等]
 地元気象台の発表する警報、注意報、早期注意情報、竜巻注意情報、気象情報等に留意してください。
 次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は、12日5時頃に発表する予定です。

[訂正箇所]
見出しに、河川の増水や氾濫への警戒についての記述を追加します。また、防災事項に、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫への警戒についての記述を追加します。