今からみると、宇宙が若かったころは、時間の流れもゆっくりだったようです。

米国のシドニー大学(USYD)で行われた研究によって、宇宙が現在の10分の1ほどでの年齢のとき、時間の経過速度が現在の5分の1しかなかった(5倍遅く流れていた)ことが観測によって証明されました。

観測の対象となったのはビッグバンからわずか10億年後に誕生した超大質量ブラックホール「クエーサー」から発せられる強力な光でした。

これまでの研究では、過去の時間が遅れている様子は主に超新星爆発の光によって確かめられてきましたが、今回の研究では遠方にあるクエーサーからの光によって、より過去ではさらに時間の流れが遅くなっていることが観測されました。

研究者たちは観測された時間の遅れを「スピードを落として映画をみているようだ」と述べています。

しかし、なぜ過去の世界は現在よりも時間が遅く流れているのでしょうか?

研究内容の詳細は2023年7月3日に『Nature Astronomy』にて掲載されました。

https://nazology.net/archives/129022

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