同誌は広末さんが書いた複数回のラブレターを掲載。その中には、「きもちくしてくれて」という一節があったが、これに対し、ツイッターでは、「42にもなって『きもちくしてくれて』はヤバいだろ」「普通の42歳はきもちくとか幼児語は使いませんよ」といった声が上がる一方、

「今回の広末涼子の件で一番驚いたのは『きもちくしてくれて』を二次創作以外の、現実世界で見たこと」「きもちくっていう言い方は私の住んでる地域では聞いたことないですね」「47年間、埼玉に住んだけど『きもちく』と言った事ないし、聞いたこともないなぁ...」

 といった、聞いたことがない表現、もしくは知っていても実社会では使わないとする声も上がった。

 果たして、「きもちく」という表現は幼児語なのか、はたまた、方言だったりするのか。J-CASTニュース編集部は「三省堂国語辞典」の編集委員として知られる国語辞典編纂者の飯間浩明氏に見解を聞いた。

 取材に対し、飯間氏は「三省堂国語辞典」に「気持ちい」という単語が載っていることを示した。

「『気持ちい』という項目は、2022年刊行の第8版で初めて載せたんです。主な説明は『気持ちいい』の項目に譲りましたが、例文の中には『気持ちく』も示してあります。つまり、『気持ちい』という形容詞の連用形が『気持ちく』なんですね」

 続けて、ツイッターでは幼児語ではないかとする声も上がっている点について、必ずしもそうではないと指摘する。

「幼児語というのは、私たちの辞書では『小さい子が話す、こどものときだけのことば』と説明しています。『まんま』『ブーブー』などが典型的ですね。でも、『気持ちい』は大人を含めて幼児より年齢の高い人も使います。私たちの辞書では、方言または俗語と表示しています」
https://news.yahoo.co.jp/articles/a89af92708d2e0fffdea04b3af6d3845d2a7551c