【バンコク時事】タイの首都バンコクのドンムアン国際空港で29日、動く歩道を通行中の女性(57)が機械に足を吸い込まれ、切断する事故があった。

 空港や地元メディアによると、事故は29日朝、国内線の旅客ターミナル内で発生した。スーツケースを持った女性が動く歩道に乗っていたところ、何らかの原因で降り場の安全カバーが外れ、左足が機械に巻き込まれた。

 女性は左膝から下を切断する重傷を負った。動く歩道は日立製で、1996年に設置されたものだった。空港は全ての動く歩道を停止させるとともに、事故の詳しい状況を調べている。

 サイアム日立エレベーター(タイ)の担当者は「技術者を空港に派遣し、原因を調べている」と話した。