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シャミ子「雨が強くなってきました…」 桃「今夜はうちに泊まっていったほうがいいよシャミ子」
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2023/06/30(金) 19:16:42.685ID:QfEhpVyY0
シャミ子「え?けど」

桃「こんな暴風雨の中、おうちに帰るつもり?シャミ子のお母さんにはもう連絡しておいたから、今日はうちに泊まっていいから」

シャミ子「はあ、すみません、桃。気を使わせてしまって…、あれ、そういえば今日、ミカンさんは」

桃「ミカンは今、実家に戻ってる」

シャミ子「そうですか、ふーん」

桃「………」

桃「(と…とうとうこの日が来てしまった…)」ドキドキドキドキ
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2023/06/30(金) 19:18:55.056ID:QfEhpVyY0
シャミ子「桃ー、お風呂あがりましたよ?すみません、先に入っちゃって」

桃「う、ううん…いいの、いいから」ドキドキドキドキドキ

シャミ子「桃?なんか、顔が赤くないですか?」

桃「べ、別に、赤くなってないよ、おばかっ!わ、私もお風呂入ってくるから」

……
シャアア―…

桃「落ち着け…落ち着くんだ、千代田桃…」

桃「今夜私は…、確実に…、大人の階段を登るんだ…、シャミ子と一緒に」
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2023/06/30(金) 19:19:36.188ID:QfEhpVyY0
桃「わ、わたしもお風呂あがったよ、シャミ子、そ、それじゃあそろそろ寝ようか」

シャミ子「そうですね、それじゃあ私は今のソファーで寝ますから」

桃「は、はあ!?何言ってんのシャミ子っ、だめだよ、そんなの、寝室のベットで寝なよ」

シャミ子「え、けど、寝室のベットは桃が使うのでは」

桃「だめだよ、ソファーなんかで寝ても疲れが取れないよ、認めませんっ!」

シャミ子「え、いやけど、それじゃあ、桃はどこで寝るんですか!?」

桃「えっ……、いや、それは…」

桃「……」

桃「……居間のソファーで寝るけど」
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2023/06/30(金) 19:21:02.858ID:4JrrUKVLM
ワロタ
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2023/06/30(金) 19:25:19.146ID:QfEhpVyY0
居間のソファー

桃「はあ…、どうしてこんなことに」

桃「どうしてここぞという時に素直になれないんだろう、ホントはシャミ子と一緒に…」

シャミ子「あの…、ももぉー」

桃「!!??しゃ、シャミ子、どうしたのっ」

シャミ子「や、やっぱり……、そ、そのっ!桃も一緒にベットで寝ませんか…?」

桃「えっ」
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2023/06/30(金) 19:27:22.115ID:QfEhpVyY0
シャミ子「私だけベットを使わせてもらうというのも悪いですし…、それにその…」

桃「……ん、分かった、仕方ないね、シャミ子」

シャミ子「か、勘違いするなよ魔法少女っ、け、決して…寝室で一人で寝てたらなんとなく怖くなった、とかそういうことじゃないんだからな」

桃「はいはい…わかりやすいね、シャミ子は」

桃「………」

桃「……(うわあああああああ)」ドキドキドキドキドキドキドキドキドキ
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2023/06/30(金) 19:32:59.416ID:QfEhpVyY0
寝室

桃「(そんな…、望んでいたこととはいえ…、まさかホントに現実のものになるとは…今夜私は、シャミ子と…)」

桃「(だ、だめだ、いろいろシミュレーションしてたのに…、緊張して頭から抜け落ちてしまって…)」ドキドキ

シャミ子「桃?どうしたんですか、そんなベットの隅でうずくまって」

桃「べ、別にっ、な、なんでもないよおバカっ」

シャミ子「…、ひょっとして、私と寝るの嫌でした?一人で居間で寝たかった、とか」

桃「!!??ち、違うったら、なんでそうなるかなっ、違うから」

シャミ子「ふーん、それならいいんですけど、まあ、それじゃあ、電気消しますね。桃」

桃「は、はいっ」
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2023/06/30(金) 19:34:12.645ID:QfEhpVyY0
パチっ

桃「……」ドキドキドキドキ

桃「……」ドキドキドキドキ

桃「……あ、あのっ、しゃ、シャミ子っ」

桃「その、まだ起きて…」

シャミ子「すう…すう…」

桃「え……?」

シャミ子「すう…すう…、むにゃむにゃ…」

桃「……………え、あの、シャミ子、ねえっ」

シャミ子「んん…、……、ご、ごろごろにゃーちゃん…むにゃむにゃ」

桃「…………」
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2023/06/30(金) 19:35:34.138ID:QfEhpVyY0
チュンチュン…

シャミ子「昨日は泊めってもらってありがとうございました、桃っ!この借りはまた…、あ、けど、勘違いするなよっ、魔法少女っ!昨日は貴様の寝室やお風呂を侵略し、わが拠点として…って、あれ?」

桃「………」もも〜ん…

シャミ子「どうしたんですか、桃?なんだか不機嫌そうですが…ちょっと闇落ちしてません?」

桃「別に、なんでもないよ。なんでもないから。それより、雨も止んで、天気も良くなったから、今なら安全に帰れるよ」

シャミ子「そうですね、桃、ホントにありがとうございました、それじゃまた明日学校で」

桃「…………うん」

………

ミカン「たっだいまー、昨日はこっち方面、台風で雨がひどかったんじゃないの、桃? お土産買ってきたわよ、おいしい柑橘類の…ってあれ?」

桃「」じたばたじたばた

ミカン「桃?なにソファーでじたばたしてるの?」

桃「なんでもないっ、なんでもないからっ」
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2023/06/30(金) 19:38:01.180ID:QfEhpVyY0
吉田家

シャミ子「ただいまです…」

良子「おかえり、おねえ。昨日は雨がひどかったので、桃さんのところに泊まってたんだよね?」

良子「お泊りだなんて楽しそうっ、良も一緒に泊まりたかったっ…、ってあれ?おねえ?なんか落ち込んでる?」

シャミ子「べ、別に…落ち込んでなんかないですよ、良?」

良子「……?、ふーん」
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2023/06/30(金) 19:38:17.976ID:QfEhpVyY0
シャミ子「………、おのれ魔法少女め。私が勇気を出して一緒に寝ることを提案したというのに…宿敵の相手が無防備な状態で一緒に寝てるというのに…、何もしてこないとは…どうなっているんですか…?」ぶつぶつ

良子「おねえ?今度はちょっと、怒ってる?」

シャミ子「べ、別になんでもないですからっ、良には、まだほんのちょっと早いからっ」

良子「何がっ!?」



おわり
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