体長が4分の1インチ(約6.3mm)以下という端脚類(エビに少し似ている甲殻類。代表例はヨコエビ)は、米東海岸の藻類の間を漂いながら優雅な生活を送っている。ところが、このほど科学者が発見したところによると、その優雅な姿は表面上のものにすぎないようだ。

というのも、オスのヨコエビは巨大なハサミをもっており、その質量は体全体の3分の1以上になることもある。そのハサミが10,000分の1秒以下の速さで繰り出されると、加圧された水が噴流となり、自分が不機嫌であることを周囲に知らせるのだ。

毎秒30万コマ撮影できる15万ドル相当のカメラのおかげで、研究者たちはオスのヨコエビのそのような“パンチ”の動作を初めてとらえることができた。その力はあまりにも大きく、ヨコエビの体が破裂してもおかしくないほどである。

https://media.wired.jp/photos/61cdffeae533d60bb2d5f48b/master/w_1600,c_limit/526c76268d95cc0f88c059ea88f810e4.gif
https://wired.jp/2021/02/20/teeny-tiny-sea-critter-punches-like-mike-tyson/