第2次世界大戦でナチス・ドイツがポーランドを占領した際、多くの貴重な美術品が盗まれた。

そのうちの一つが、16世紀のイタリア人画家アレッサンドロ・トゥルキの絵画「聖母子」だ。美術品の略奪を監督していたナチスの役人が、占領下のポーランドから持ち出した数百点のリストの中に、この絵画も含まれていた。

だが、この「聖母子」がついにポーランドへ帰還する。「聖母子」は日本で発見され、今年5月31日にポーランド当局に返還された。

この作品は、美術品略奪を監督していたカエタン・ミュールマンというナチスの役人が記録した521点に含まれていた。1990年代に米ニューヨークのオークションに出品されたことで、再発見された。

「聖母子は」昨年1月に再びオークションに出品される予定だったが、ポーランド当局がそれを発見したため、出品は停止された。この作品が略奪品だと証明された後、オークションハウスと所有者がポーランドへの返還に合意した。そして5月31日、東京で正式な返還式が行われた。

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