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【マギレコ】VIPでマギアレコード
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2023/06/04(日) 01:22:12.491ID:W5vpzYNra
これはももこに訪れたIFのお話し

十咎ももこには、忘れられない恋愛経験がある。
好意を告白するはずだった相手の男性が、既所(すんでのところ)で別の女性に告白。
それが自分が見ている前で行われたという、屈辱にも似た経験だった。初恋相手とは、
その後も相談役として会話する機会が度々あったが、心中は複雑だった。もしかしたら
自分が恋人になれるかもしれないという、ありもしない期待を抱いたこともあった。
しかし、進展のないまま学校を卒業し、以降は社会人として多忙の身となったことで、
初恋相手を思い出すこともなくなった。

転機が訪れたのは、社会人として数年が経過したある日の事。
路上で突然声をかけられ、見れば相手は男性で、ホストクラブへの誘いだった。
ももこは男性をあしらおうとしたが、お互いに顔見知りだと気付いて会話が止まる。
声をかけてきたホストは、ももこの初恋相手だった。


「まさか、あんたがホストになってたなんて、想像もしなかったよ」
「俺もまさか、ももこに声をかけてたなんて、想像もしなかったよ」

断る筈だった誘いを、同級生のよしみとして考えを改め、ももこは店へ足を運んだ。
初恋相手はハツヲという源氏名でホストとなり、勤める店での売り上げ順位は九位。
駆け出しの頃は自転車通勤し、住まいは安アパート、食事はスーパーの見切り品、
理不尽に耐えながら雑用をこなして店にかじりつき、最近トップテン入りしたという。
学生時代を知るももこはハツヲの話に聞き入ったが、気になったことを尋ねた。
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2023/06/04(日) 01:25:50.068ID:W5vpzYNra
「……この道に進むことを話したら、一方的に別れられちった」
「マジかよ!つーか、そもそもなんでホストになったんだ?」

ハツヲが言うには、学校卒業後の二、三年は企業に勤めていたらしい。
営業職に就いていたハツヲは、自社製品を売り込むため、自社で客先で、時には
私用でも頭を下げて成績を上げていた。だが、そのうちに不満が溜まり、稼ぐなら
もっと稼げる職に就きたいと考えるようになり、営業経験を活かせる可能性に賭け、
ホストの道を進んだという。

「営業は営業でも、サラリーマン時代とは全く違う。女の子をどう楽しませるかを知らきゃいけなかった」

交際相手がいたハツヲは、女の子との会話には困らなかったが、楽しませ方を知らず、
はじめて着いた籍で会話が続かなかった。先輩に説教されてホストを辞めようとしたが、
その直後に彼女に振られたことで、何かが吹っ切れた。

「最近もちょっと嫌なことがあったけど、ももこが今日、店に来てくれたおかげで元気出た」
「まー、アタシでよければ、時々顔出してやってもいいよ」
「マジ?安くさせてもらうよ。また来てくれると嬉しい」

それから、ももこはホストクラブへ通うになった。
正確にはハツヲに会うために通うになり、当初は週に一度のペースで通っていた。
だが、忘れかけていたハツヲへの恋心が再燃し、頻度は徐々に多くなっていった。

「ももこのおかげでトップテン圏内、今月も維持できそうだよ」
「大げさじゃないか?」
「本当だって。だけど、こんなに会いに来てくれて大丈夫なのか?」
「変なことはしてないから大丈夫だって」
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2023/06/04(日) 01:28:49.331ID:W5vpzYNra
学生時代、ハツヲとの交際は叶わなかったが、時間限定とはいえ好きだった相手と話せる。
自分よりも長く付き合っていたはずの、ハツヲの元・彼女が知らないハツヲの顔を知っている。
そんな優越感がももこに芽生え始め、ももこは休日に副業を始めた。一日の食費を削ったり、
アイドル趣味も控えめにし、いつしかももこは、自分がハツヲを支えていると思うようになった。

そんな、ある日のことだった。

「今月の売り上げ、あと百万円あれば八位になれるんだ」

ももこはハツヲに、店のホスト同士の覇権争いという話を聞かされる。
店に何年勤めているかは関係なく、ホストは売り上げが全てで、売上次第で立場が変わる。
アパート住まいを脱してマンションに移ったが、このままではアパートに逆戻りしてしまう。
固定客はいるが細客ばかりで、ももこがハツヲにとって唯一の太客。特別な存在なのだと。
この頃、他のホストにも顔を覚えられる程、店に通っていたももこは、ハツヲが心の支えと化し、
ハツヲが元同級生で初恋相手という、他の客にはない優位を感じてもいた。
話を信じたももこは母性を擽られ、ハツヲと約束を交わしてしまう。


「あんまし言いたくないけど、ももこ、なんだか最近の付き合い悪くない?」
「仕事が忙しいから、ライブにいける回数は減ったとは思ってるけど、ドルヲタやめたわけじゃないぞ」

学生時代から交流があり、同じ趣味を持つ水波レナから、そんなことを言われた。
さゆさゆこと、史乃沙優希のライブには足繁く通っていたが、確かにその頻度を減らしていた。
本当の理由を言えなかったももこは、仕事を言い訳にしたが、直後に驚くことを聞かされる。

「そうだ、ももこの初恋相手、覚えてる?」
「覚えてるけど、どうかしたか?」
「あいつヤバイって」
「え?」
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2023/06/04(日) 01:30:42.312ID:W5vpzYNra
レナの話によれば、ハツヲはマッチングアプリを利用して、元同級生の女子や、元・彼女の友人と
関係を持ち、同情心を煽って自分が勤める店へ誘い込むという。初回の料金が安く、指名しても
二万円以内で収まることから油断し、そのまま常連と化してしまうのだそうだ。さらにアフターに
付き合う女性も多いらしく、中にはハツヲに会うために夜の仕事を始めた女性もいるとのこと。

「レナはマッチングアプリなんてやってないけど、しばらく会ってない同級生には気を付けてね」
「そ、そうだな。あいつがそんなことしてたなんて……気を付けるよ」

レナの話を聞いて正気に返ったももこは、店へ通うことはやめた。
だが、自分が騙されたことを認められず、二葉さなの協力を得てハツヲの私生活を探り始めた。
ハツヲがサラリーマンだったことも、彼女とも別れたことは本当だったが、ももこが聞いた話とは
内容が違う部分があった。サラーリーマンを止めた理由は相違なかったが、交際相手と別れた
理由は、ハツヲが客の女性と関係を持つことに、交際相手が耐えられなかったためだった。
それでも当初はハツヲを信じていたが、結婚を餌に利用されていることに気付いたらしい。

ももこがハツヲと再会した日のことも偶然ではなく、ももこの恋心を利用して金を巻き上げる目的で、
偶然を装って声をかけたのだった。サラリーマンを辞めた時から、学校卒業後のももこを調べており、
満を持して声をかけたのが再会した日だった。

「なんだよ、それ……」
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2023/06/04(日) 01:35:12.989ID:W5vpzYNra
それでも、関係を断つことでハツヲを忘れ、高い授業料だったと思うことにしようとした。
例え騙されていたとしても、ハツヲに抱いていた恋心と楽しかった時間は、紛れもなく本物だった。
しかし、そんなももこの想いを踏みにじる場面に遭遇してしまう。

さなと共にハツヲの自宅へ潜り込んだ日、客の一人と思われる女性が部屋の中にいた。
その女性はこともあろうに、八雲みたまだった。ハツヲはみたまを通じてももこの情報を得ていた。

「ももことはどうなの?」
「最近来てくれなくなったけど、今度来た時にもう一押しするよ。それで八位になれる」
「あなたと私が付き合ってるなんて知ったら、ももこはどんな顔するかしらぁ」
「びっくりするんじゃね?このままいけば、ももこも風呂に沈むよ」
「そこまではしないでほしいんだけどなぁ。私にも生活があるし」
「情報を打っておいて何言ってんのさ。考えておくけど。そんなことより、俺もみたまも悪いよな。
 同級生から巻き上げた金で生活とかさ」
「あなたには、私が離反してた時、お世話になった借りがあるもの。お返しはしないと」
「もう十分返してもらったよ。それより勃ってきたんだけど」
「もー、しょうがいないわねぇ。それじゃ、ベッドに行きましょうか」

その瞬間、ももこの中で何かが音を立てて壊れた。


数日後、神浜市某所で、マンション一棟が全焼した。
黒焦げで絶命したハツヲが発見され、ハツヲを知る者の間では大事件となった。
みたまの行方は今も不明のままだ。


END
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