南米ブラジルで、奴隷主の主人公を操って奴隷売買をするスマホゲームが、IT大手グーグルのアプリストア上で配信されていたことが分かった。グーグルは24日に配信を停止したが、事前のアプリの審査が適切ではなかったとして、グーグルへの批判も噴出している。

アプリは「奴隷シミュレーター」というタイトルで、4月20日に配信された。ゲーム開始時に「暴君」か「解放者」のどちらかを選び、暴君であれば奴隷の逃走や反乱を防いで裕福な奴隷主になることを目指す。解放者は、奴隷制度の廃止に向けて行動する仕組みだ。奴隷主を操るプレーヤーは、ゲーム内で奴隷を売買したり交換したりすることが可能となる。

地元メディアによると、ゲームは1千件以上ダウンロードされ、五つ星が最高点の評価欄では四つ星を獲得。利用者からは「とても面白いゲームだ」などと好意的な意見が並んだ。開発元のマグナス社はアプリ内で「このゲームは娯楽目的のみで作られた。我々はいかなる形であれ、奴隷制度を非難する」と記した

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