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2023/05/20(土) 11:57:03.134ID:nIe2zk/a0「太尊さん(上司)の命令で信号無視」交差点で自転車の男性が車にはねられ死亡した事件 後部座席に乗っていた元同僚が当時の状況を証言
去年6月、金沢市内の横断歩道を自転車で渡っていた会社役員・西川俊宏さん（当時67）が、交差点に進入してきた車にはねられ、死亡した事件の裁判員裁判。
実は、この車にはもう1人同乗者がいました。18日の証人尋問では被告2人と同じ車に乗っていた男性が当時の状況を証言しました。
①信号無視の指示はあったか…同乗者の証言で明らかになる「当時の状況」
証言台に立ったのは当時2人と同じ建設会社に勤務していた男性。
事件当日の朝、男性は寺崎被告と同じ仕事の現場に行くため、長谷川被告の運転する車の後部座席に乗っていました。3人が乗った車は寺崎被告の仕事着を取りに行くため、寺崎被告の自宅へと向かいます。
その道中、事件が起きた交差点が目の前に。
男性は寺崎被告が「行って行って」と長谷川被告に指示し、長谷川被告が「ダメ」というように話す様子を目の当たりにしました。
2人のやりとりの前後、男性は後部座席から信号の色を目視。
証人の男性 「（信号の色は?）赤色です」
ただ、被害者と衝突する直前、運転する長谷川被告に慌てた様子は「なかった」と証言します。
証人の男性
「（長谷川被告は）落ち着いて、運転していました」
②信号無視の指示はあったか 男性が警察に聞かれ答えた言葉は…
3人を乗せた車と自転車が衝突したあと、駆けつけた警察に当時何をしていたか尋ねられた男性は、自らも責任が問われると思い、「携帯を見ていた」と嘘をつきました。しかしその後、再び警察署で聴取されたときに自転車に乗った西川さんが亡くなったと聞いた男性。
本当のことを話すと決め、調べに対しこう答えました。
証人の男性 「太尊さんの命令で（長谷川さんが）信号無視をしました」
③信号無視の指示はあったか さらなる目撃者の証言は
18日はほかにも目撃者が1人証言台に立ちました。
当時、信号待ちのため被告らを乗せた車が走行していた車線の右側車線の停止線手前に車を停めていた女性です。
証人の女性
「右側車線の停止線ギリギリに停めていました。信号の色が見たくて歩行者用の信号を見ました。自転車の方がいることに気が付きました。すぐには渡らず、どちらに行こうか迷っているように見えました」
女性は自転車に乗った西川さんの様子を見たあと、後ろから大きなエンジン音が聞こえたと言います。左のドアミラーを覗くと車のフロント部分が見え、減速している様子も見られない。車は停止線から近くにいたのでこのままでは止まれないのではないかと思ったと説明しました。
そして、それに気づかず進む自転車を女性は見ていました。女性は自転車と車が衝突した瞬間を涙ながらに説明します。
証人の女性
「車の前のほうと自転車の方が衝突して、飛ばされて道路に倒れました。（車は）少し先に進んで路肩に止まりました。しばらくして車から女性の方が自転車のほうに近づいていきました」
被告2人は少しうつむきながら女性の説明を聞いていました。休廷の時間に入り女性が退廷したあと、廷内にはハンカチで何度も目を抑え、声を震わせながら弁護人と話す長谷川被告の姿がありました。
裁判は今後2人の被告人への質問などが行われ、事件の全容がさらに明らかとなります。判決は来月21日に言い渡されます。
現場
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