そろそろ5年性になる。ここまであっという間だったな。友達にも恵まれてて幸せだ。なんて事を思っていた矢先に「引越しをする」と親に告げられた。ショックだった。積み上げてきた物が崩れていく感覚。更に「父とは別居」とも言われた。「俺の人生終わったんだな」と思った。でも父はかなり厳しかった。だから「まあ良いか」と深く考えず承諾した。考えたくなかったのかも。人間は楽な方に流れてしまうからね。
それでかなりの田舎で人数の少ないクラスだったから、先生含めたクラス全員でお別れ会をした。
俺はクラスの中心だった。勉強も運動も何もかも1番だったし性格も良かったから。なんならその田舎町の中心ですらあったかもしれない。当時の俺は本当に人格者で利口で天真爛漫で、完璧だったと思う。だから皆んなものすごく悲しんでた。俺も悲しくて泣きそうになった。転校したら俺が中心って事は無くなると思ったから。そして皆んなともう学校生活を送れないと思ったら本当泣きそうになった。けど俺プライドめちゃくちゃ高かったから。
なんとか耐えた(周囲には我慢してるのバレてたかも)。

それでいざ引越して、学校生活が始まってすぐに馴染めた。けど俺は自分を一切押し殺してた。馴染めないなんて惨めで、親も悲しむような事には絶対にしたくなかった。それで小学校卒業までなんとかやり過ごした。毎日地獄だった。本当に辛かった。毎朝泣いてた。引越してからは家庭環境も変わってた。飯も碌な物が出てこなくなって、母は仕事で忙しそうにしてる。何もかもが満たされてた生活から一気にどん底まで落ちた。本当に地獄だった。
それで中学校に入って、もう良いかなってなった。親も誰も俺を必要としてない。それでずっと1人で過ごしてた。勉強も何もしなくなった。貰ったスマホでオナニーする事だけが楽しみだった。
それで何も無いまま中学校を卒業して、そのまま今までニート。
おしまい。もうすぐ死ぬ