瞬間、灼熱は鎮火しドラゴンの傷も回復した。

俺「なんだってんだよー。じゃ、こっちか?」

「滅殺呪文 "グラヴィティ-虚構-"」

刹那、暗黒物質の集合が形成された
それはブラックホールを彷彿とさせるようで。

俺「そこには時間も空間もない。ここの暦の1時間がそこでは200万年ってとこだ」

ネオドラゴン「ギャオォォオオオォ!」
音も、光も、嘆きも、あらゆるものが虚無へと消えていった…

俺「さて、さっさと"魔王"を倒しに行きますかね♪」

そこには街を救う勇者の姿ではなく、闘いを愉しむ狂気の顔があるだけだった…