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2023/05/09(火) 14:15:18.293ID:5cxtQvkwd1959年、松本清張の小説「波の塔」の連載が「女性自身」で始まると、一躍人気となりベストセラーとなる。1960年には映画化され、その後8度もテレビドラマ化されるなど「波の塔」は国民的人気作品となった。
「波の塔」は、ヒロインである人妻、結城頼子が新米の若い検事、小野木と禁断の恋に落ちる物語であり、最後に頼子が青木ヶ原の樹海に入っていくところで物語が終わるのである。
「青木ヶ原」は、かつて小野木と一緒に行こうと語った場所であり、物語の中ではヒロインにとって美しい終焉の地だったのである。
このことからも当時の「青木ヶ原」は今のようなイメージではなく、人気の観光地だったことがわかる。
しかし「波の塔」が人気となり何度もドラマ化されたことで、次第に「青木ヶ原 = 自殺」のイメージが定着してしまい、自殺志願者が訪れる場所となっていった。
1974年には、「波の塔」を枕にした女性の白骨死体も発見されている。
そしてそのイメージは現在でも払拭できず、「波の塔」を知らない世代においても「自殺の名所」というイメージだけが残り続けてしまったのである。
なおコロナ禍で他県から青木ヶ原樹海における自殺者数が急増したおかげで山梨県は自殺はすぐワースト1位の模様