BSWY(ブズィー:Black-Stained White or Yellow)とは、日本のアニメ、漫画、ライトノベル等に見られる典型的なキャラクター造形を指す言葉です。

「日本のコミックには、一般的な黒人が持つネグロイド的な外形的特徴のほとんどを削ぎ落とし、さながら『黒い白人』あるいは『黒い日本人』としての容貌を備えたキャラクターが頻出する」
2010年代後半、欧米のブラック・フォーラム(黒人向けのインターネット・コミュニティ)で初めてブズィーの問題を取り上げるトピックが立てられ、現在に至るまで激しい論争が行われています。

実際に、『ふしぎの海のナディア』、『ベルセルク』、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』など、多くの作品にブズィーに該当するキャラクターが登場しており、ブズィーは日本のアニメカルチャーにおける伝統的な類型であると言うことができるでしょう。

サブカルチャー評論家のアンダーソン氏は以下のように指摘します。
「日本人の多くは黒人に対する激しい差別意識を内面化しており、それでいて能動的に差別の加害者という立場を選べるほど強靭な自我を備えている訳でもない。
言わば、姑息で臆病な日本人の『消極的な黒人排除』の願望を満足するための表現手法がブズィーであり、彼らの思惑通り、ブズィーの問題は長年に渡って見逃されてきたのだ。
だがそれも今や限界に近付いている。日本人があくまでも黒人表象と向き合うことから逃げ続けるなら、彼らの醜悪な本性が世界に知れ渡る日は決して遠くはないだろう」