函館市は市内の漁協の組合員1700人あまりにアンケート調査を行い、後継者不足などで10年後には漁業者が半減するという推計を明らかにしました。

函館市は今後の漁業者の確保や漁業生産の維持に役立てようと去年7月から10月にかけて市内の5つの漁協の組合員1700人あまりにアンケートを行い、1518人から回答を得ました。
この中で漁業を続ける予定の年数について聞いたところ、5年以内が27.1%と最も多く、10年以内が23.5%などとなり、後継者の有無については73.7%が「いない」と回答しました。
市はこの結果などから今後の漁業者の人数について10年後には現在のおよそ半分の884人、15年後には790人になると推計しています。
その上で、「高齢化や人口減少に伴い労働力不足が生じ、廃業せざるを得ない漁業者も出てきている」などと分析しています。
函館市は「函館は水産の街でもあり経済に直結するので、今回の結果を重く受け止めて漁業者とともに対策を検討していきたい」として、今後、市内の漁協とともに協議会を設けて漁業者確保などに取り組むことにしています。


函館市の漁業者 “10年後に半減” 後継者不足
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230430/7000057266.html